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違いに見る背景の違い、そしてやはり異文化コミュニケーションは楽しい発見の連続!

2月からミラノ工科大学の大学院でインテリアや空間デザインを学んでいる学生を2名、インターンとして受け入れている。
これまで海外からは、ドイツ人の大学生が多く、他にもミャンマーやベトナムからも受け入れてきたが、毎回色んな発見がある。違いと共通点と。

今回は、「停め方」における思考の違いが見えたので、それをご紹介。夏にイタリア人のデザイナーらと仕事の一環で京都を巡っていたときにも、この話題になった。

日本人は駐車場に車を停めるときに、バックで駐車することが多い。色んな要因があるが、基本的には「あとで出るときに周囲を見ながら安全に出やすくするため」ということが大きな理由だろう。
一方、イタリア人は前向きに停めることが多い。その理由として、夏に来たデザイナーらも今回の学生たちも言っていたのが「あとのことを考えていないから」ということ。
つまり、後工程を考えるか考えないかというところに違いがあるらしい。これは良いとか悪いという話ではない。単に「違う」ということだけだ。

ちなみに車だけではないようで、お寺に参拝するときに靴を脱いだときにもそれは表れていた。それがカバーの写真なのだが、靴を揃えていることは同じだが、前向きか後ろ向きか。どちらが僕でどちらがイタリア人かは言うまでもないだろう。

こういったちょっとした違いには、必ず理由がある。その際に「なぜか」を考え、尋ね、理由を理解していく。それがどっちが良いとか悪いとかではなく、その理由の発見を一つ一つ楽しんでいく。それによって、自分の中の理由も深掘られていく。そう、異文化との交流は、自分発見でもあるのだ。

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