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欧州での知財就活(1)

そこまで英語が堪能でない私にとってはとてもハードでした。
ご存知の方も多いと思いますが、欧米ではIP attorney の資格がないと(USの場合はagentもありますが)権利化業務に付けません。
勿論、私は権利化スキルはかなり自信があるし、英語での特許執筆経験もそれなりにあるものの、資格はどの国でも持ってません。

本当にbarを通った人が資格を持ってない人より良い知財活動できるのか?
⇨答えはdepends. だと思ってますが、いくら私が自分の権利化スキルや過去の実績を主張したところで、相手にしてみたら無いものは無い。トレーニーポジションにつくには英語力が低すぎる。因みに、欧州弁理士は、日本弁理士とは異なり、事務所か企業知財部などでトレーニーポジションにつかないと試験を受ける資格が貰えないのです。

現状、英語もそこまでじゃない事実は事実。しかも、中国人じゃない日本人。日本語ネイティブの需要なんてここじゃほぼ皆無。

じゃあ、どうするか???もちろん語学学校に通いつつ、
⇨(1)とりあえず、職を得るために日系のポジションを探す
(2)日本企業を顧客に持つ特許事務所を探す
(3)企業知財部のどんなポジションでもいいから応募する

のどれかか。

(1) 厳しい。知財って狭くて深いので、いくら日本文化や駐在員への理解があっても当たらない。そして色んな企業の選考の過程で日本企業の悪いところがどんどん見えてきてしまい、途中で心折れる。

(2) 私の住む国にはほぼ無い。やっぱり中国や韓国の方のが欲しそう(そりゃそうだ) 実は結構良いとこまで行ったりもしたけど、インハウスへの思いもあり、ミスマッチだった。

(3) ほぼ無い。そもそもメーカーが片手で数えられるくらい😂スタートアップで募集しているところは、全てCVで落とされる。これは多分、日系の会社での知財経験を知財経験のないスタートアップの人が評価できないから/されないからだと予測します。分かりやすい資格もないし。

以上のとおり、完全につんでいます。つんでいました。Linkedinを見ては、落ち込む日々が続きました。

そんな状態からどうやって内定まで辿り着いたのか、そもそもどんなキャリア形成を欧州でしたいと思ったのか、次回以降書かせていただきます😊

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