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猫の病気を考える・知る・防ぐ

こんにちわ。
最近めっきり、カードリーディングばっかり投稿してましたね。
今日は猫の病気を防ぐために、私たちが自宅でできることについてお話します。
私は獣医師ではないです。
ペットなんとかという特別な資格も持っていません。
しかし愛する猫たちの家族です。親です。パートナーです。
愛猫ロメオを病気で亡くして、その闘病の最中の自分をようやく振り返ることができるようになりました。

私はパニックになっていた

病気の発覚時、すでに血液検査の数値がかなり悪かったことを目の当たりにして、私はパニックになりました。
病院でおこなう治療のほかに、何かできることはないのか。
次第に「病院で行う治療より、いいものは無いのか」と思うようになった。
先生は諦めているんじゃないか。
本気で向き合ってくれているのか。
そして血眼になっていろんな言葉を検索して、あれが悪い、これが良い、それともこっちか? どれが真実なのか? 分からなくなった。
そんな私の必死さは、間違いなく深い愛ゆえです。
しかし、それこそがもしかしたら、悪循環を生んだのかもしれません。
だとしたら、彼の身体を追い詰め寿命を縮めたのはこの私なのかという、そういう罪悪感を超えたとんでもなく悲痛な思いが込み上げます。
答えはYES、私は今そう思います。
私と同じ状況に陥った人はたくさんいると思います。
「自分を責めないで、前を向きましょう」と言うのは簡単で、とてもありふれていて、いかにも正義感に満ち、同時に無責任な言葉に聞こえます。
しかし、現実、そうするしかありません。
「いつまでも自分を責めてばかりいないで、もういい加減前を向け」
今私は、自分にそう言います。

動物はみんな違う

「犬は水をがぶ飲みします」
「犬は野菜も食べます」
犬と暮らしたことのない私には衝撃的な言葉です。

猫と暮らしている人には分かると思いますが、
・猫は完全肉食動物
・猫は水を単体であんまり飲まない動物
なので、えーっ!? ワンちゃんって、そうなの!? です。
だからといって、ワンちゃんは楽でいいなぁなんて思いません。
だって犬と猫は違う動物なんだから、犬には犬の、罹りやすい病気があるのでしょう。
猫の病気予防が犬に通用するわけじゃなく、その逆もまた然りということ。

つい最近知り合った人が教えてくれたのですが、大型犬は寿命が短いって本当ですか。すごくショックでした。
私の感覚ですが猫のご長寿は18歳、20歳以上となれば超・ご長寿です。

私はてっきり、動物は体が大きければ大きいほど長生きなのだと思っていました。小鳥よりもゾウが長生き、それとこれとは全然違うんだと、初めて知りました。

だからこそ、愛犬と暮らしている人にとっては「短い寿命」ではないのかもしれません。私が、猫の寿命に慣れているだけなんです。

落ち着いて、本当の原因を探る

けれど、私の愛猫ロメオは8歳、短い生涯だった。
どうして? 病気になったから。
どうして? 病気になるような食事だったから。
どうして? 私が食事を勘違いしていたから。
どうして? それが1番良い食事だと信じていたから。
どうして? 病院でも、世間でも、そう言われてきたから。
どうして? ……ここから先は、「世間が悪い、先生が悪い、私が悪い」じゃなくて、前を向かなくてはいけません。

ドライフードが悪だ!
フード会社の陰謀だ!
病院との癒着だ!(?)
私も一度は思いました。
でも本当かもしれないし、そうじゃないかもしれない。

怒りの感情を爆発させるのはとても簡単です。
時に活力にさえなります。
でも、その憤りという激しい感情が愛する動物に対して何か役に立つかっていうと、たぶん役に立たない。むしろ悪循環なんじゃないかって、私は思います。

ご飯を考え直す

私はフード会社の人間じゃないし、獣医じゃない。
だから、本当のところなんて分からない。
じゃあ、どうする? ご飯を考え直すしかないです。自分で。

手作りご飯

「手作りご飯をあげて、栄養バランスが偏って、逆に病気になったらどうするんだ」と思うのなら、作んないほうがいいと思いました。
「このご飯、食べさせて大丈夫かしら……」と思いながら出された食事、私なら食べません。

傍にいる動物に、絶対に食べさせちゃいけない「毒」がなんなのか、それは誰だって分かっていることです。
猫にユリ科食べさせませんよね?

逆に「絶対に必要な栄養素」を知ることも大切だったんです。
猫には動物性タンパク質が必要不可欠。
タウリンも必要だけど、猫の体内では作られない。

動物性タンパク質って、なんでもいいの?
タウリンって、何に含まれてる?
それらの中で、猫が食べてはいけないものは無いか?
それを私たちは調べる必要があります。

例えば、タウリンって言えば人間用の栄養ドリンクに「タウリン〇〇mg配合!」ってよく書いてありますけど、猫に飲ませていいもんじゃない。
私たちが摂取するタウリンって確か牡蠣とかだった気がするけど、猫に牡蠣食わせたらダメ!
じゃあ、何? 
私がいいな~と思ってるのは、魚の血合いです。

こんな具合に、調べてみて「さあ、どうぞ!」と振舞える食事がいいに決まってると、私は思うのです。

そこから次に、ビタミン類だとか、乳酸菌だとか、知っていけばいいんじゃないでしょうか。

食べてくれなきゃ意味がない

必要な栄養素、あった方がいい栄養素、全部ぶっ込めたらいいわけじゃないと思うんです。
なんでかっていうと、普通にマズイから。笑
意気込んでイロイロ入れて「さあ! どうぞ!」って出したら
「なにこれ……」って顔されました。

ちなみに「私は人間だからコレがすっごく不味そうに見えるし実際不味いんだけど、君たちは猫だから、きっと猫的には本能的にコレが良い匂いで美味いんでしょ!? さあさあ!」って思ってました。

不味いそうです。
っていうか、美味しくなさそう、なんなら食い物ではないそうです。
猫曰く。

全部入ってるのが良いなら「総合栄養食」で良くない?
何がいけないんでしょうか。

私が思うのは
添加物が多くて、水分が足りなさすぎ。
ざっくりですが、これに尽きる気がするんです。

シャバシャバごはん

ボーンブロス(骨付き鶏肉を48時間スロークッカーで煮込んだスープ)が大好きな子たちが2ニャンいます。
それは私にとって物凄く助かることです。
彼らはお魚もお肉も大好きだし、爪の先っちょ程度の天然ビタミン(ネットで評判だったので農薬不使用のローズヒップ粉末と、ビール酵母を使っています)を入れても気にせずペロリと食べてくれます。

しかし我が家には他に9ニャンいます。
彼らはボーンブロスやビタミン類が苦手。ちょびっと入れただけでも無理って言う子もいます。

そこで、せめて許容範囲のウェットフードに、水分を足しています。
ぬるま湯を少しずつ、スプーンで混ぜます。
ちなみにアイシアの「黒缶」が多いです。
黒缶は魚の血合いがメイン。
えっ、なんで鍋で煮た血合いは食べてくれないのかしら……またひとつ工夫のキッカケができました。たった今!
なんか最近パッケージに「グレインフリー」って書いてますけど、黒缶は昔からそうですよね。水煮タイプも出ました。
あとはみんな大好き(?)「無一物」。

とにかく少しずつ、そして全体に混ぜます。
シャバシャバごはんと呼んでいますが、実際は「ふんわりご飯」です。
このぬるま湯も、最初はティースプーン1杯程度から始めました。

次第に慣れてきて、ある日時間がなくて「今日は特別、このままどうぞ!」と出したら逆に「シャバシャバじゃないんですが?」と言われるようになりました。す、すごくないですか?

水分が多いので、大食漢だった子(かつてはひとりで黒缶1袋食べていた子)が、なんと1/3~1/4をペロリで足りるようになりました。

食後におヒゲを手入れしているので、満足もしているようです。

ドライフード派を考える

何が何でもドライフードがいい、という子たちが3ニャンいます。
この子たちはシャバシャバごはんでなくとも、ウェットフードに興味がありません。
子猫の頃は食べていたんですけどね……いつからだろう。
それはきっと、私がドライフードに慣れさせてしまったんです。
ロメオもまた、大好きなこだわりのカリカリがありました。
しかも、最高峰と呼ばれてきた超有名メーカーでした。
別にそのメーカーが悪いんじゃなくてね……
ドライフードはウェットフードに比べてリーズナブルで、便利です。
そこにこそ大きな大きな、根本的な原因、いわゆる「闇」があると、今なら思います。
でもね、「闇」という言葉を使ってしまったらいけない。
それこそ飲み込まれてはいけないです。
ドライフードを大好きに育ててしまったんだから、大好きなドライフードの中で、まずは良いと思えるものを選んでゆく。
好きになってくれるウェットフードや食材だってきっとあるから、あんまりドキドキ心配ばっかしないで、今日もこの子が美味しく食べたんだって、そう思いながら、探っている最中です。

私たち自身が、健康であること

最後に、とても大切なことだと思うのが、私たち自身が健康でなければ元も子もないってことです。
よく「愛猫のためなら私は毎日カップ麺でいいや」というような話を目にします。
それであなたが体を壊したら、大切なあの子を守れませんよ。
だってお金が! って、そう思いますか?
私もお金なんかありませんよ笑
そこで思うのがね、同じ食材を食べてみる。
カリカリ食べたいですか? 私は嫌です。
そもそも、犬と猫、そして人間は必要な栄養素が違いますよね。
もしあなたが手作りご飯を作るひとで、しかも愛猫がそれを好んでくれるのなら、きっと美味しそうなお魚やお肉を選んで買っていることでしょう。
それを一緒に、あなたのぶんは人間用に調理して食べませんか。
カップ麺の代わりに、千切りキャベツを1袋買ってみませんか。
生野菜って、腹持ちいいですよ。
同じインスタントでも、お味噌汁買ってみませんか。
人間も水分摂りましょうよ。
納豆もとても素晴らしい食材ですよね。
モヤシも安いです。
幸いなことに、私は先祖が残してくれた畑を持っているから、もしかしたらあなたとは状況が違うかもしれません。
でも、畑の無い都会のアパートやマンションでも、今、野菜を育てている人が多いことをご存知でしょうか。
リボベジ、とぜひ検索してみて欲しいのです。
とてもワクワクします。
私もやってみて、「え、今まで毎年買っていたタネとは何だったのか」と呆然としました。
そのうち、野菜のことも記事にしますね。
以前ちょっとだけ書いたものがあるので、興味のある方はぜひご覧ください。

今日もありがとうございました。
皆さんの愛する動物たちが、今日も明日も元気ですように。

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