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夢だった保育士から距離を置いた話

こんにちは!
朝から疲れてうだうだしてる、ころまる。です!
私は、自分が幼稚園に通っていた時から、
20歳くらいまでずっと、
保育士になりたいと思っていました。
そんな夢から距離を置いたお話を今日はしていきます!
ぜひ読んでいってください〜



<保育士を目指した理由>

私が年長になった頃、
年少さんと、手を繋いでお散歩をすることが
よくありました。
今思えば、まだまだ私も小さかったんですが、
当時の私にとっては、
自分はもうだいぶ大きくなったと思っていて、
年少さんが、
とても小さな存在に感じました。

私が、しゃがんでお話すると、
コロコロ、ケラケラ笑ってくれる年少さん。
姉しかいなくて、
妹や弟が欲しかった私にとって、
本当に可愛い存在でした。

さらに、年少さんのお世話をすると、
周りの大人が褒めてくれることが分かりました。

年少さんは本当に可愛いし、
可愛がると大人が褒めてくれるしで、
私はどんどん、
お世話をするのが大好きになっていきました。

そしてある時、周りの大人に、
「ころまる。ちゃんは、お世話が上手だから、
保育士さんが向いてるかもね」
と言っていただいたことをきっかけに、
私の将来の夢が
「保育士」になりました。

成長しても、その夢は変わることなく、
保育の勉強ができる大学を受験し、
進学することになりました。



<現実は違った...向いてなかった保育士>

保育の大学に進んだ私は、
座学はとても得意だったのですが、
実習がとにかく苦痛でした。

小さい子のお世話が好きだったのになんで?
と思うかもしれませんが、
前の記事で書いたように、
私は高校で友達作りに大失敗し、
過敏性腸症候群になりました。
大学に入ってから、
症状は治ったのですが、
その時に負った心の傷が影響して、
気づかないうちに、私はかなり自信のない、
お豆腐メンタルの人間になっていました。

中学までは、
割と誰とでも仲良くなりたいタイプで、
色々な人に自ら話しかけに行っていたのですが、
高校で、人間性がガラッと変わってしまっていたのです。

保育士は、何人もの子どもの前に立って、
表現を大きくして、
手遊びや読み聞かせをしなければなりません。

実習でそれを経験するたびに、

「子どもたちは、
自分の時だけ楽しめていないのではないか」
「自分なんかに
読み聞かせされたくないのではないか」

そんな不安が私を襲い、
子どもが怖くなってしまいました。

保育士を辞める人の多くが、
保育士同士の人間関係や、
保護者との関係、
お金の問題
などが多いと思うのですが、
私は、
保育士として一番重要な、
子どもとの関わりが怖くなってしまい、
子どもを避けるようになってしまった

という珍しいタイプです。



<夢がなくなる葛藤>

実習に行き、
子どもが怖くなってしまっている自分には、
だいぶ早い段階で気づいていたのですが、
幼稚園の頃から夢が変わっていなかった私は、
今更、この夢が無理だとわかったところで、
どうしたらいいのか分からない状態。
そのため、
保育士以外の道に進みたいと思う自分を
押さえ込んで、

「次の実習を終えれば」
「まだ慣れていないだけ」

と言い聞かせていました。

けれど、毎回、
自分よりもすごい実習生や、
まだ就職したてなのに、
子どもとの関わりがうまい先生を見て、
私は何年やっても、
こうなれる自信がない。
と、将来の自分を想像して、絶望していました。

親や、周りの大人に相談しても、
「大丈夫!始めたばかりだからだよ!」
と言われて、
悪気はないだろうし、
優しさではありましたが、
心が限界だった私には、
その言葉がきつく、
そのたびに、
もう無理なんだよ...と思っていました。

そんな精神状態で、
何回か実習を繰り返していた頃、
私は精神科に入院することになりました。

実習にも行けなくなり、
単位も足りなくなったため、
一旦、休学という形で大学を休むことになります。



<休学中考えたこと>

休学中、大学の先生はとても心配してくださり、
ずっと連絡をとり続けてくれました。
休学した後、
退学するにしても、復学するにしても、
少しでも楽になるような対応をしてくれて、
とてもありがたかったです。

難しかったのは、家族のことで、
私が幼稚園の頃から、
保育士になると言い続けていたので、
母も父も祖母も祖父も、
その気満々だったのです。

「ころまる。は絶対良い保育士になるぞ〜」
「お世話も好きだしねぇ〜」

と話す家族の期待を裏切るのは、
すごくしんどかったです。

また、私自身も、
他にやりたい仕事と言われても、
考えたことがなかったので、
心にぽっかり穴が空いた感覚で、
これからどうしようかという焦りで、
メンタルが荒れていました。

やっぱり保育士をやってみたい気もするけど、
でもまたあの怖さを体験するのかと思うと、
再び体調を崩す想像が容易にできたし、
それを乗り越える自信は全くありませんでした。

そんな暗闇にしばらく向き合って考えてみて、
仕事は保育士以外にも山ほどあるから、
他の仕事をすることを
考えてみようという結論を、出しました。
夢だった保育士から一度、
距離を置くことに決めた
のです。



<保育士から離れてみて>

大学を退学して、他の仕事を探し出すと、
自分が思っていたよりも、
世の中にはたくさんの仕事があることが
分かりました。

保育士のように近い距離じゃなくても、
遠くから子どもと関われるような仕事もあり、
1つにこだわってきたけれど、
色々見てみるのも良いものだなぁと感じました。

心が暗闇に閉じ込められている時は、
視野が狭くなっていることが多いです。

視野を広く持つことは心の余裕にもつながる
実感しました。

ここが怖ければ、
ここじゃないどこかに行けばいい。
そこも怖ければ、また別の場所を探せばいい。
逃げるのが怖ければ、
そこで一度休んでみればいい。

生きることを真面目にやる癖がついていると、
全てを深く重く考えがちですが、
素直に生きてみることは大事です。

もう少し物事を単純に考えるようにしようと、
あの時から、
私はずっと心掛けています。

今が辛い人は、
ぜひ、視野を広く持つためにも、
周りの人を頼ったり、
別の道を調べてみたりしてみてほしいです。


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