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あるエンジニアの転職活動振り返り

@corocnですこんにちは。8/2が現職の最終日出社日でした。1ヶ月の夏休みを経て、9/1から Leaner Technologies というスタートアップで働きます。

最近やたらとエンジニア採用が大変と聞くので、候補者側の話ということで、自分がどういう考えでどういう方法で転職先を見つけたかをまとめておきます。

雑なプロフ

リモートワーク歴4年半。技術者としてのキャリアは8年強、アルバイト時代も含めれば10年以上でしょうか。岐阜で妻と息子と3人で暮らしています。家を買ったのでローンがあります。心はいつでも新入ですが、中堅と呼ばれることが多くなりました。

ここ数年はRails中心にフロントやったりクラウド触ったりしてますが、ソフトウェア開発全般の仕事に加えて、エンジニア採用やったり、デザインや情報設計やったり、色々やってます。クソコラの材料になるのが得意です。

簡単な経歴

CS学部 → CS修士(音声認識、Deep以前の機械学習)
→ DENSO(カーナビ、音声認識)
→ 零細SIer(Webシステム受託、研究受託)
→ Misoca(Webサービス開発全般、採用)
→ Caster、bosyu(Webサービス開発全般、採用)
→ Leaner Technologies 入社予定

選考結果

次のような感じでした。

面談:20社+
面接:12社
内定:10社
お祈り:2社

どこも待遇は同じぐらいで、1社だけ突出している会社はありました。結果的にそこは選ばなかったのですが、そんなに出して大丈夫か?と驚きました。

数受けたなーと思ったのですが、まともに就職活動してこなかったので、自分が今の市場でどう評価されるのかを確認するという点でも、この数を受けてよかったと思います。また、各社が共通して抱えている問題も分かってきました。

どの会社も楽しそうだったので悩みましたが、特に熱量高くアトラクトしてくれた Leaner、カミナシ、freeeさんの3社に絞り、最終的にLeanerを選びました。

どんな優先度で会社を選んだ?

優先順を決めてCVにまとめ、面談する会社にも事前にCVを渡していました。上から優先度高です。

1. 生活に困らない程度の報酬
2. 子育てに優しいか、フルリモート前提か
3. 誰と働くか
4. 事業の成長性
5. 仕事の内容

ある程度の収入を担保しつつ、子育てしながら働きやすいかどうかで決めました。また、何をやるかよりもどんな人と働くかで決めました。

スタートアップの仕事内容って変わりやすいと思っていて(ピボットもするし)、やんなきゃいけないことの中に楽しさを見出すようにしています。フルリモート前提の会社がスタートアップに多いので、処世術的なところでもありますね。

会社探し

誰と働くかを優先しているので、仕事の内容に関係なく、とりあえず前から働いてみたかった人がいて、音楽性が合いそうな会社に連絡をしました。

一例です。

Leaner: 元同僚がいた。@kokuyouwind, @yusuke_kokubo
freee: リモートワーカー仲間がいた。@moaieee
note: リモートワーカー仲間がいた。 @fukuiretu
スタディスト: 勉強会つながりで知り合いがいた。@tbpgr, @katsuhisa__

媒体も一応使ってみるか〜と思ったのですが、流石に自社媒体はアレなのでYOUTRUSTを使ってみましたが、結構体験よかったです。良い媒体が生き残るとQoLが上がるので、これは宣伝です。この治安の良さを維持してくれ〜って思いました。

オープンにしていたのはユートラぐらいで、他の媒体はステータス変えずに終わっちゃいましたね。(色んな媒体の中に知り合いがいるのでアレですが)最近はスコア化に懐疑的で、、申し訳ない。

ちなみにカミナシさんはユートラ経由で面談したんですが、実は4年前に代表と面識があり「4年前に喋ってますよ!」「あのときの!」みたいな感じで話を聞いたら、中にめっちゃ知り合いがいて、話が進んでった感じです。

あとは副業先に声かけたり、たまたまTwitterでタイミングよくDMが来た会社と喋ったりでした。

選考

だいたい雑談して終わってました。内定はファーストコンタクトから早ければ1週間、遅いと1ヶ月ぐらいかかりました。

やっといて良かったこと

esaに経歴に加えて趣味や転職の優先度をまとめて面談前に渡す

CV多めに書きました。相手も話のネタに苦労することがないので、わりと話題の尽きない面談が多かったなーと思います。

Calendlyで面談可能な時間帯を設定して、相手に日程確定してもらう

あまりに日程調整をテキストベースでやるのが辛すぎるので、日程調整ツールはこちらで用意して、採用担当の方に勝手に入れてもらっていました。どんどん面談できてよかったです。(ただ面談入りすぎて疲れた)

採用担当の人が社内の予定を見て調整しているみたいでした。

期限を決めた

長期間やっても辛いので、いついつまでにオファー頂いた会社の中で決めます。とはっきり伝えていました。オファー後に1週間以内に返事くださいという会社は、無理ですと伝えました。

お試し期間を設けている会社は断った

並行で何社も受けてますし、子育てもしているので、オファー前にお試ししてください!が時間的に無理でした。すいません。いや、普通に無理だと思う。

最初から面接でいいですよと伝えた

1社にかけられる時間も少ないし、別にマッチしなかったら落としてもらっていいんで、選考でいいっすよ。と何社かには伝えていました。

VCに話を聞いた

迷ってた会社に同じVCが入ってたので、投資家目線の話を聞いてみたいな―と思って時間を作っていただきました。ラップが得意な方でした!

微妙・残念だった体験

約束を守らない会社があったこと

その話を知人と共有したら「実は俺もその会社で・・!」と被害者が周りに3人ぐらいいたので、なんともいえない気持ちに。

オンライン完結だったのでご飯の機会がなかった

全部オンラインだったのでご飯に行く機会がありませんでした。最初に寿司をおごってくれた会社のオファーを受けるレベルでしたが、最後までお寿司は奢られずに終わりました。

オファーに「休日:社内規定による」と書かれている

じゃあそれを見せてくれよ〜たのむ〜って感じでした。育児をしていると突発的に休めるかどうかが重要な要素なのに判断できないし、休みをアレコレ聞くのもなあと思い。

良かった体験

オファーまでのスピードが早い

正直待遇を見てみないことには判断できないというのもあり、オファーまでのスピードが早く(=意思決定が早く)、その後に密にコミュニケーションする機会があるほうが嬉しかったです。

前述した通りですが、オファーを出すまでにアレコレお試ししたがる会社は微妙でした。

最後の最後までインターネットの名前で選考が進んだ

自分はなんだかんだインターネットの名前で呼ばれていることが多く、ビジネスネーム的な扱いなので、名前を大事にしてくれる会社は嬉しく思いました。夫婦別姓と同じですね。SlackもTwitterと同じアカウントが使えると価値観が合いそうだなと思いました。

雑談形式でどんどん面接が進んだ

ほとんど雑談ベースの面接でした。誰か一人挙げるなら、freeeの @yo_waka さんの面談がベストでした。断っちゃって申し訳ねぇです。あと Leanerに関してはほぼ全員と雑談しました。AppBrewさんは自社プロダクトのiori上で面接中に雑にいろんな人と喋れて良かったですね。

言わないけど気にしていたこと

採用フローがまともかどうか、現場のエンジニアが採用に積極的にコミットしているかどうかは気にしていました。

体験の良くない面接があったとすると、自分と感覚が同じ人なら入社を断るわけで、その採用フローを是として入社してきた人が働いていたらそれは自分にとってはミスマッチだなと。

自分のスキルのどこが刺さりやすかったか

粛々と開発を前に進められるのは前提として、

・チームを良くしていくための動きができる
・採用担当と協力しつつ現場目線でエンジニア採用を前に進められる
・EM寄りのキャリアパスを描いている
・研究レベルで音声を扱っていた人材がレアっぽい
・認証認可やID基盤に興味を持つような人材がレアっぽい
・リモートワークでうまくやる経験、知見がある
・育休等のシニア世代の働き方に関する経験、知見がある

どちらかというとハードスキルよりもソフトスキルが刺さった感じでした。

足りてないなと思ったこと

事業やビジネス目線での仮説検証スキルはもっと磨いていかないといけない。

この会社の話は聞いとけばよかった

面談が詰まりすぎて途中で疲弊してしまい諦めたのですが、hey、メルカリ、10X、LayerX、LINEの音声認識チーム、mixiのID周り見てるチーム、CADDi は話聞くだけ聞いとけばよかったなぁ、、と思いました。

面接ではじめて会って優秀だな〜と思った方々

・noteの石坂さん
・freeeの若原さんとEMの加藤さんと竹田さん
・AppBrewの堀江さん
・カミナシのGTO
・YOUTRUSTのイワヤンさん

もっといるんですけど書ききれない。特に印象に残った人達です。上記会社に興味があれば繋ぎますし、選考を受けたのでフラットに感想は話せるかなーと思っています。

おわりに

ちゃんと転職活動したので、自分を見つめ直す機会にもなってよかったです。次の会社でもエンジニア採用をごりごり進めていくので、自分が最終的に2年前のつながりで転職したように、2年後を見据えた採用活動をしないとなーという気持ちになりました。おわり。

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