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草ww破滅部活動日記#70日目 文化祭準備編1 兆候

持久走大会とたこ焼き対決が終わり、谷武高校には、いつもと同じ風景、日常へと戻っていった。


 2ーA教室内にて


今日は、文化祭の出し物について話していた。


〈国分先生〉よし! 出し物を決めようか! 何がいい? 椿考えろ!


〈椿〉え!?  なんで俺??


〈国分先生〉悪い、つい


〈椿〉ついって、おれそもそも文化委員でもないし……


〈国分先生〉というか、さっさと決めてくれ、早く帰ってゲームしたい


〈要〉帰ってゲームしたいのかよ! なん中自己中な先生なんや!


〈椿〉自己中な上、この先生俺らに全部任せる気でいるな


〈要〉それ最悪やん


と、ここで道久が会話に参加してきた。


〈道久〉わかる! 俺もやりたあい! ワールド•オブ•クルス•ウォー4がやりたい!

今、国分先生とバトル中だから勝ちたい!


などとこんなところで国分先生の暴露してしまった道久。


〈道久〉しかもおれのMPz 68改はまだ、国分先生のレオパルト2.5breakに勝てて無いんだ!! しかも! しかもだ! 132戦中2勝130敗なんだよ!!


〈国分先生〉ふっ…… あまいな、貴様如き! 我が化身レオパルト2.5breakには到底勝つことなどできん! ふっはははははははははははははははっっ…… げッほげほッゲホ…… ふう…… 危なかった


〈椿・要〉うわ、カッコ悪…… 笑い過ぎて自爆してるぞ? あの人


〈道久〉バトル•オブ•チャリオッツ2でも、負けてる! クッソッ!!


道久は、国分先生にゲームで散々負けているので、悔しくて泣きながら嘆いていた。


先ほどのワールド•オブ•クルス•ウォーとは、株式会社アルキュミアによる20年の歴史のある大人気シリーズのゲームだ。略して『WOCW』と呼ぶ。戦争という背景に戦車を用いて戦うゲームで、自分が操作する戦車をカスタマイズして、強化することで強くする事ができる。自分の好きな戦車を選び、その戦車に大して色や主砲、装備などを変更することができる。ゲーム作中には、過去世界で起きた戦争、そしてワールド•オブ•クルス•ウォー作中のオリジナル戦争ステージが搭載されている。このゲームの特徴は、『自由度が高い』と言うこと。

そしてステージに関してもゲームを始めてランクが10になると自分のオリジナルステージを2つまで作ることができるシステムになっている。もちろんその自分で作ったステージを選ぶとそのステージで戦うことができる。


 先ほど、ステージを2つまで作れるといったが、実はランク50になると、10ステージまで作ることができる。この機能は、『W O C W4』で初の試みだそうだ。3までは、ランク10でステージ2つ作ることができ、それ以上は出来なかった。 だが、『WOCWシリーズ20周年』ということもあり4では、色々と会社側が企画し搭載したそうだ。

このゲームは、E-sportsに認定されており、大会がある人気ゲームタイトルの一つだ。これからも期待されるゲームだ。

道久が今一番ハマってるゲームだ。


ちなみに、バトル•オブ•チャリオッツは、実在した戦車を使い1対1の対戦型のゲームだ。


〈坂尾〉実は僕も、WOCW4で国分先生に負け越しているんだ……


と、生徒会書記の坂尾がゲームの話に入ってきた。


〈道久〉坂尾、お前も被害者だったのか!


〈坂尾〉おおっ! 道久くん仲間やね!


などと二人は語っていた。完全に国分先生に非があるような言い草だった。


〈国分先生〉なんか私が悪くなってないか? ていうか! さっさと文化祭の出し物を決めるぞ! 文化委員早く決めてくれ、帰りたい


〈要〉なんか、坂尾と道久が仲良くなってるし! 先生は本当にめんどくさがり屋やな~ ヤル気ないな~ ほんと


〈国分先生〉うるせえ! 文化祭とかめんどいんだよ!


〈要〉お! 怒ったぞ~!


〈高田〉ハイハイ! 怒らないでください、今決めますから


そういうと、2年A組の文化委員の高田奏が、黒板前に出てきて、いいまでの話を後にしクラスの文化祭の話に戻した。高田奏は背は低めの身体は細めで髪型は、まん丸いマッシュルームヘアーでカワイイ系の男の子だ。現在ドリンク部所属。高田の将来の夢は、アンティーク調の隠れ家のような小さめのドリンク店を開業する事だ。


〈高田〉では文化祭の出し物について決めましょう!


高田のこの言葉を筆頭に、クラスの子たちは文化祭の出し物について真剣に考えていた。みんなが出した案を高田は紙に書き出してみた。


【喫茶店】


【ドミノ倒し】


【お化け屋敷】


【ミニゲーム】


この4つの案が出てきた。そして、多数決で決めることになり、三十六人中「喫茶店」が二十九人、「ドミノ倒し」が2人、「お化け屋敷」が3人、「ミニゲーム」が、2人という結果になった。なんと喫茶店の圧勝だった。


国分先生とも話して喫茶店でオーケー、と言われた。


ということで2年A組の文化祭出し物は「喫茶店」となり、次回からはそのメニューやコンセプトをクラス一丸となって考えていく事になった。


どんな喫茶店になるのだろうか。


そして2年C組ではある1人の女の子だけが、今回のクラスの出し物会議に参加していなかった。2年C組は「ダーツ&輪投げゲーム」となった。


一星は、その子が来ていなかった事と一緒に出し物を決められなかった事に対して凄く悲しく、悲観的になっていた。


何か思いもよらないある出来事が椿たちに降りかかろうとしていた。



ー 70日目 文化祭準備編1 兆候 ー 続く

おまたせしました!

失礼する!

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