PR(広報)のサポートを始めて気づく、マーケティングとは違った面白さ
弊社では今月からPR(広報)をサポートする事業を始めたのですが、いくつかの面白い発見がありました。
普通商品に関する情報を提供する対象は、その商品を買って欲しいお客様(含む見込み客)です。それがお金をかけた広告であれ、無料で使えるSNSであれ、買い手であるお客様にいかに興味を持ってもらうのかが鍵になります。
一方、PRの場合は情報を提供する相手は、直接的には商品を買ってくれないメディアの方々です。
我々が取り組んでいるPRは、
メディアの方々に興味を持ってもらう
↓
取材してもらう
↓
新聞や雑誌、テレビ等に取り上げてもらう
↓
商品の認知度を上げる
↓
商品が売れる
ことを目指しています。
会社側としては最終的に自社の自慢の商品が売れる状況を作りたいのは広告と一緒です。けれども、広告の場合はお金を払えばその情報を拡散してくれるのに対し、PRの場合は、取材して新聞等に掲載されるのは無料だけれど、そもそも興味を持ってもらわなければ取り上げられないという違いがあります。
また、お客様の場合は「この商品は自分の役に立つ」と思ったら、その商品を買ってくれますが、メディアの人たちの場合は、「この商品は社会的な意義がある」「いまこの商品を取り上げる価値がある」というのが、興味のある対象です。
トヨタ自動車が新車を発表する場合などは、社会的意義などはあまり考える必要はないかもしれません。なぜなら、トヨタのクルマという世界的にも有名なブランドが確立しており、新車発表に関する一定のニーズがあるため、ニュース性があるからです。
しかしながら、中小企業がいくら優れた商品をリリースしても、それだけではニュース性がないと判断されます。
もちろん、世界初、日本初といった画期的な商品であることがきちんと立証できるのであれば、ニュース性はあります。けれども、そのようなケースはごくまれです。
また、その分野に詳しい専門家から見ればすごく画期的な商品であっても、そのすごさや違いがあまりにも専門的すぎたり、ニッチな分野だったりすると、メディアの人たちは「今までの既存の商品と何が違うのかよく分からない」と思われて、関心を持ってもらえません。
前述の「メディアの方々に興味を持ってもらう」から始まって、「商品が売れる」に至るプロセスは上手く回り出すと、広告費などのお金を1円もかけないで売上が上がる仕組みになります。
けれども、最初の「興味を持ってもらう」部分について
・相手はその商品を買わない
・相手はその商品や分野について必ずしも詳しい訳ではない
ために、広告やSNSで発信する情報とは違った見せ方をする必要があります。
先日あるクライアントさんはPRに関する一回目のセッションを終えた後
「もーね、まいご。完璧にまいご。いやー頭を使うのですごく面白い。学びの多い時間をありがとうございます。しっかりアウトプットに繋げていかないと!」
という感想をご自身のSNSに投稿されていました。
営業やマーケティングとは違う脳の使い方をするので、私自身もかなり面白い仕事だと感じています。
そして、
・この商品の持つ社会的意義は何なのか?
・いまこの商品を買ってもらう価値はどこにあるのか?
・この商品が広く知られることで、世の中はどう変わっていくのか?
を真剣に考える過程で、その商品の価値は確実に上がっていきます。
なお、弊社ではPR関連のサポートを行うにあたり、モニター企業様を募集中です。
自慢の新商品や新サービスがあるけれど、どのようにアピールしたら良いのかいま一つ悩んでいるという方がおられましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
相手のあることなので、「必ずメディアの取材が受けられます」とコミットすることはできません。けれども、けれども、メディアから取材を受けられる確率を上げる方法はあります。
サポートは、マインドの感情とマネーの勘定を整えることで、自己成長につながる研究費に活用させていただき、得られた気づきをnoteへの記事に投稿する形で還元します。