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「脳を鍛えるなら早めがお勧め」という話を聞いて連想したこと

この春から幼児向け教室を新たに始められる経営者の方から、脳の鍛え方に関して面白い話を聞きました。

いわゆる人間の脳は0~3歳の間に大きく成長し、6歳以降の成長はゆるやかになるということなので、鍛えるならできるだけ早い方が良いそうです。

例えば、たまに雑誌などで見かける迷路から脱出するクイズ。

脳を鍛えた子供は途中で迷うことなく、入口から出口まで一気に線を繋げられるとのこと。ちゃんと脳を鍛えると、迷路の図を見た際に、入口から出口までの行き方が瞬時に分かるので、あっちへぶつかり、こっちで行き止まり、といったことがないらしいのです。

還暦がだんだん近づいている私などは既に手遅れですが(笑)、昔から「三つ子の魂百まで」と言われているように、幼い頃にどういう経験をしたかはその後の人生にも大きな影響を与えるのは仕事でも実感しています。

弊社では仕事でその人が「最も力を発揮できる姿」をご自身の言葉で知っていただくことに取り組んでいます。その際、子供の頃に経験して心に残っていることなどを手掛かりにプロファイリングしていきます。

その際、最初のうちは皆さん「あまり覚えていないなぁ」といった反応が多いのですが、そのうちに「そう言えば、思い出したのですが」というように、いろいろな記憶が蘇ってくることがあります。

脳の中で神経回路がつながって、忘れていたことも、だんだん思い出すという感じなのですが、このような回路を鍛えるには若い方がより効果があるという訳です。

たしかに、年を取るとだんだんと、新しいことや今までと違ったことを受け入れるのが面倒になります。過去の経験や実績もあるので、どうしても成功体験をベースに考えてしまい、頭も固くなりがちです。

けれども、年齢を重ねても好奇心旺盛な方は皆さん、とても若々しいし、貪欲です。もしかすると、好奇心があって適度な刺激に接していると、脳も柔軟になるのかもしれません。

また、先日参加した転職をテーマにした講演で、自分を知るという意味での自己認識に関して、性別年代別に求職時の自己認識を調査したところ、「特に男性において高齢になると、自己認識を感じにくくなる」という結果だったことを知りました。

この自己認識を高めるには、他者から客観的なフィードバックをもらうことが有効ですが、女性よりも男性の方が「自分のことについて、『あぁだ』『こうだ』と他人から言われたくない」傾向が強いように思います。

実際、私自身も「他人からとやかく言われたくない」と思うことが多いので、ハッとすることがありました(汗)。

残念ながら、いまさら0歳児には戻れません。そうは言っても、まだまだやりたいこともあるので、いろいろなことに好奇心を持って、新しい神経回路をつないで脳を柔軟し、人からのフィードバックも素直に受け止めるよう努力していきたいと思います。

関連する専門コラムは「他者から見た自分の姿を素直に受け入れて仕事に活かす」

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自己認識を高めるのも、できるだけ早い時期の方が効果的です。

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