業務の自動化に着手する前に経営者が意識して取り組むべきこととは?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
マーケティング関連で、時折耳にする言葉の一つが、マーケティングオートメーション。
その定義はマーケティングの各プロセスおけるアクションを自動化するための仕組みです。
例えば、見込み客を集める際
資料請求→メールアドレスと名前登録→マスターデーター作成→資料送付→フォローアップ→個別相談のご案内→個別相談のお申込み
という流れがあります。
これらの一連の流れがスムーズに、かつタイムリーにできれば経営者にとっては言うことがありません。どうやって見込み客を集めるかに集中すれば、後は自動的に流れていくからです。
先日もクライアントさんに、「個別相談に申込む人は資料請求してからどのくらいの時間が経った人が多いのか、ぜひ確認して下さい」というアドバイスしました。
仮に資料請求してから1ヵ月前後で個別相談を申込む人が多いなら、資料請求後1ヵ月前後の人に重点的にフォローアップすれば、個別相談の数が増えるかもしれないという仮説が立てられます。
オートメーション化の前には、地道な「仮説→検証」の繰り返しが大事。それなしで自動化だけ進めるのは手抜き工事と一緒です。
そして、その「仮説→検証」の前には、「なぜ、それをやるのか」という目的を自覚しておくことが大切。
会社としては、自動化が進んで効率よく仕事が回る仕組みを作ることが求められます。
けれども、その効率化を進めて、
空いた時間で何に力を入れるのか
空いた時間でどのようなことを実現したいのか
がハッキリしないと、その効率化も中途半端に終わってしまう恐れがあります。
この点、その人を突き動かす原動力である心意気を自覚して、会社の経営理念と結びつけていると、
空いた時間で何に力を入れるのか→(例)お客様との1対1で話す時間を増やす
空いた時間でどのようなことを実現したいのか→(例)週休3日でも給料が今よりも増える体制
というように、一歩先の世界が想像できるので、それに共感する社員も増えてきます。
人は単に自動化や効率化につながる話をしても、頭では「そうだよね」「やったほうがいいよね」と理解しても、なかなか行動には移しません。
「仮説→検証」なしに自動化を進めるのは手抜き工事と一緒ですが、その仮説を立てる前に、会社の経営方針を反映した、自動化を進める「目的」を言語化していないと、仏作って魂入れずと同じ。
目的があいまいだと、業務フローの中でどうしてもムリ、ムダ、ムラが出てきます。本気で業務の自動化や効率化を進めたいなら、それを推進した先にある未来をしっかりと言葉で示しましょう。
(ご参考)
「社員が働きやすい環境を整えるために作った相談窓口がいま一つ機能していない」という内容についてご相談があった時の事例を基に動画を作成しました。↓ ↓ ↓
本来の目的からズレたり、目的が曖昧だったっりすると、せっかくのよい施策も活用されないことがあるので、気をつけましょう。
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