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広報活動は信用を信頼へつなげるための架け橋

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

人は何かを買う時に信頼をベースにしています。

食べ物であれば、食の安全性に対する信頼が前提となりますし、今まではMade in Japanが製品に対する信頼の証でした。

一方、子供の頃はテレビでC Mを流している会社が良い会社であると思っていました。

単に「C Mでよく見かける→名前を知っている会社→信頼できる会社」と勘違いしていたことは、大人になって分かりましたが、「テレビに出ている=信頼できる」と感じている人は少なくありません。

もちろん、テレビC Mを流すには大きなお金が必要であるため、長年C M を出し続けている会社は財務面がある程度しっかりしていると想像できます。

そして、以前ほどの効果はないにせよ、テレビや新聞で大々的な広告宣伝活動を行うことのできる会社は、キャッシュフローが回っているという点で一定の信頼があると見なすことは可能です。

一方、この信頼という点では、中小企業は大企業に比べて不利な立場にいます。

トヨタ自動車やNTTといった誰もが知っている会社の商品やサービスであれば、人は信頼して商品を購入し、サービスを利用します。

しかしながら、弊社のように一部の人しか知らない会社の場合。

いかにしてお客様から信頼を獲得できるか」がビジネスをより大きく成長させられるかどうかの鍵になります。

商品やサービスの品質を高めて「一度使ってもらえば分かる」と考える経営者は少なくありません。

けれども、情報が溢れかえっている世の中にあって、「一度使ってもらえば分かる」の「一度」をどのように生み出すかが難しくなっています。

数年前まではインターネットを使って上手く集客するという方法もありました。また、テレビC Mよりも安価なネット広告を駆使して、「一度」を生み出すという手法もありました。

しかし、昨今は大手企業もインターネットを活用して盛んに情報を発信したり、ネット広告で多額のお金を投資したりするのが当たり前になりつつあります。

このため、既にネット集客のノウハウを習得して、広告を出せば一定の売上が上がる仕組みを構築した会社でない限り、ゼロから始めて「一度」を生み出して、持続的な成長につなげるまでには、かなりの時間がかかります。

この点、お金を投資する広告ではなく、お金を使わない広報活動を通じて、会社や商品の認知度を上げるというのは、見込み客の人から信頼を得るために有効です。

なぜなら、「広報ではお金を使わない分、社会的な意義や価値が明確でないと取材されない」からです。

もちろん、広告の場合も、広告の掲載基準があり、公序良俗に違反しないことなど守るべきルールがあります。けれども、その掲載基準をクリアできれば、後はお金を投資することで、広告を出すことができます。

一方の広報。広告宣伝費等のお金はかからないけれど、ニュースや記事として取り上げられるだけの意義が見出せないと、そもそも取材してもらえません。

また、商品やサービスはそもそもお客様の何らかの問題解決をするために存在しますが、広報の場合、プレスリリースなどを出す相手であるメディアの人は、その問題を直接解決したい人ではありません。

問題解決を通して、世の中がどのように変わっていくのか」に興味があり、「その変化が多くの人のメリットになるのであれば、自ら率先して伝えたい」と考えている人です。

お客様の声は一度でもその商品を買った人の声です。そして、多くのはその商品を気に入ってファンになった人の意見です。

しかしながら、メディアは極端なことを言えば、その商品を買わずに、その商品の社会的な意義を見出す人が多くの人に向けて伝えるものです。このため、より客観的な視点から伝えられる言葉であるため、信頼性に繋がりやすいと感じています。

したがって、広告やマーケティングとは違った難しさがあります。

けれども、会社が上手く言葉を紡いで、相手にも伝わる言葉を届けることができたら、「メディアと良好な関係性を築く→認知度が上がる→信頼される→商品が売れる」という一連の流れを構築することができます。

もし、皆さんの会社で

毎日SNSで情報発信している
毎週発行しているメルマガを発行している
毎月広告宣伝にもそれなりのお金を投資している

けれども、思っているほど売上が上がっていない場合、広報活動(PR活動)という点から内容ややり方を見直してみることで新しい未来を開拓できる可能性があります。

ちなみに、信用と信頼の違いですが、私が一番納得している定義は

・信用:過去に対し、実績や成果を評価すること
・信頼:未来の行動について期待すること

です。

そういう意味では、広報活動(PR活動)は積み重ねてきた行動をベースに第三者に信用してもらい、お客様の信頼へとつなげる架け橋と言えます。

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