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試験の合格も資金繰りの改善も問題集を解く比率を上げることが秘訣

2月は受験シーズン真っ盛りですが、私がいわゆる「試験」と名のつくもので、直近(と言ってもかなり前ですが)で合格したのが、14年前のCIA(公認内部監査人)の資格試験です。

たまたま、会社の業務として、内部監査のコンサルティングを行う機会があり、仕事にも役立てばと思い、資格の取得を目指したのです。

そして、ある専門学校のCIA受験コースを受講、3ヵ月間ほど毎週土曜日または日曜日に学校へ。

その何回目かの講義の時、講師の先生が「今日は試験に合格するための秘訣を教えます!」と発言。

どんな画期的な勉強法があるのかと期待していたところ、

その秘訣は、・・・・・

問題集を徹底的にやること

でした。

毎週の講義ではテキストを基に試験に出るポイントを先生が分かりやすく解説してくれます。しかし、試験に合格するためには、テキストの理解だけでは不充分。問題集を何回も繰り返しやることが早道だったという訳です。

私も先生の教えを忠実に守り、毎日の行き帰りの電車の中で、8冊ほどあった問題集をひたすらやりました。かけた時間からすると、おそらく「テキスト:問題集=2:8」ぐらいの比率でした。

さて、資金繰りを改善するためには、会社の数字をきちんと把握し、どこに問題点があり、何を改善すれば良いのかを理解することが第一歩です。

しかしながら、現実問題として資金繰りを良くしていくためには「出てきた課題に対して、具体的な対応策を実行する」ことが不可欠です。

この点、先の試験の例で言えば、テキストの内容を理解することは大切ですが、実際の問題集を解かないと、理解したことが本当に身についたどうかは分かりません。言い換えれば、比重の置き方が「テキスト:問題集=8:2」だと業績を上げて資金繰りを改善するという結果を得られないのです。

もちろん、テキストを理解するだけで、すぐに行動に移し、試験に合格される経営者はたくさんおられます。一方で、現実には、テキストの内容はおおよそ頭には入っているのに、「問題を解く」という実践が不足しているために、なかなか合格できないケースも多いのでは感じています。

テストや試験では正解があるので、結果が合否や点数という形でハッキリと分かります。これに対して、仕事の場合は、正解が必ずしもある訳でないので、結果が自分として実感しにくいという問題があります。

このため、「このテキストは役に立たない」と判断して、問題集をやらずに、別のテキストを学び始めてしまうケースがよくあります。

一所懸命勉強しているのに、思ったような成果が得られていない場合、もしかすると、「テキスト:問題集」の比重がテキストに片寄っていることがあります。

勉強好きの人の中にはテキストを読んだり、理解したりすることは好きでも、問題集を解くのはあまり好きではないという人がいます。もし、この記事を読んでおられる方がそのような人なら、その比率を「テキスト:問題集=2:8」に変えることで、学びが成果につながります

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