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DAY 32 秋になっていた


言葉と感情をつなぐ32

⒈ 生きる美術
ジェームズ・フィッツロイ『ガメ・オベールの日本語練習帳』青土社 2021年
「日本の古典(2) 岩田宏」
「2『夜半へ』」

「日本語が、小さな土地で極端に混み合った生活を送る1億2千万人限定の、いかにも地方語になりそーな言語であるのに、明治時代後半から80年代初頭まで、これほどながいあいだ『普遍語』としての地位を保っていたのは、無茶苦茶レベルが高い詩のおかげだった。」


岩田宏『岩田宏詩集成』書肆山田 2014年

が届いた。
 岩田宏の詩を読んでいると、ところどころで中島みゆきを思い出した。中島みゆきは岩田宏を読んでいたかな、と想像する。「傾斜10度の坂道を腰の曲がった老婆がすこしずつのぼっていく」「みせつけがましいと言われて抜きすぎた白髪の残りはあとすこし」「あの子にどれだけやさしくしたかと思い出すほどあの子は他人でもない」

「これは昔の話だ
もうとうにおやじは死んだ
相変わらず右も左も砂ばかり
一列になっておれたちは進んだ
相変わらず東と西の地平線に
二つの太陽が昇っては沈んだ
誰かが持って来たスモモの一粒
最後の一粒をおれたちはたべた
砂の隙間にスモモの種を埋めた」

 詩集を拾い読みしてみて、一番好きだったのは「二つの太陽」。暮らしている神話といった感じ。二つ目の太陽を描いてみた。




⒉ 核
『ニュートン別冊 周期表 完全図解118元素事典』ニュートンプレス 2022年「イントロダクション」

 電子軌道について知るには、「量子化学」を学ぶ必要があることがわかった。なんとかしてとっかかりになりそうな教科書を探そう。

 今日は、ページを進めて「元素はいつどこで生まれたのか?」のコラムを読んでみる。

宇宙 138億年前に誕生する
宇宙が膨張して温度が下がると、陽子と中性子が誕生する。

(なんで温度が下がると陽子と中性子が生まれるのかわからない!)

はじめて生まれた元素は水素。
さらに温度が下がると、高速で衝突した陽子や中性子が合体しはじめる。→核融合反応
ヘリウム(He)やリチウム(Li)の原子核ができる。
原子核と電子が引き寄せあって、原子が生まれる。

数億年後
重力で水素などのガスが寄せ集まり恒星誕生!

(なんで重力が発生したんだろう)

恒星の中心部が高熱になり、核融合反応がくりかえされ、鉄までの重さの元素ができた。
恒星が寿命となり大爆発!
元素が宇宙にばらまかれる

(ほうせんかみたい)

91億年後
太陽とその惑星が生まれる。

太陽は水素71%、ヘリウム27%、その他2% でできている。
これは宇宙全体の元素の割合と同じ。

地球:地殻 
酸素48%、ケイ素30%、アルミニウム8.2%、鉄3.9%、カルシウム2.4%、ナトリウム2.4%、カリウム2.3%、マグネシウム1.5%、その他1.1%

地球:海洋
酸素86%、水素11%、塩素1.9%、ナトリウム1.1%、その他0.2%

地球の中心部の内核は鉄が主成分なので、地球全体では鉄の割合がもっとも多い。

(太陽は水素ばっかりなんだな。地球を作っている成分も、ほとんど何かしらで聞いたことのある元素ばっかりでちょっと安心する)

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