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杉並区の「待機児童」は0だけど「入園決定率」は84.0%。『100都市保育力充実度チェック』(2023年版)のデータから保活事情を読み解く

一番書きたかった待機児童(in杉並区)について書きました。

https://www.copotal-factory.jp/nuresery12/

保育園を考える親の会が発行する『100都市保育力充実度チェック』2023年版のデータを元にしています。
(同会に引用のご許可をいただいています。)

杉並区は2018年に「待機児童0」を達成以来、それを継続しています。

しかし、保育園を考える親の会が独自に調査している、認可保育施設・事業に入園申込をした児童のうち入園が決定した児童の割合を表す「入園決定率」は84.0%(新規申込)という何とも厳しい数値。。

いわゆる「隠れ待機児童」とも呼ばれる次の事由などで600名近くが認可保育園に申し込んだのに入園できていません。

1)特定園を希望
2)認可外に入園
3)育休延長

3)には意図的に育休を延長する方も含まれているとはいえ、まだまだ油断できない状況なのかな、と思います。

また、データは全て4月1日時点のものなので、年度途中の入園は更に注意が必要です。

一旦「待機児童0」を達成すると、以後は絶対に一人の待機児童も出せないという自治体の意地のようなものを感じます。
それは素晴らしいことだけど、数値だけでなく実態として、もっともっと入園したい時期に、入園しやすい町になっていくと良いのになと思います。

みなさんの保活を心から応援しています。

『100都市保育力充実度チェック』の購入はこちらから▼

https://hoikuoyanokai.com/guide/check/

東京23区をはじめ、主要な都市計100都市について、入園決定率等の入園状況だけでなく、保育園の整備状況・保育料・人員の充実度など、保育園に関する様々なデータを得ることができます。

自治体からは得られない数値というのはありますので、ぜひこうした自治体以外の情報源も確認すると良いと思います。

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