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「うん」と「ううん」の間

友人だった年上女性との他愛もない会話の中で「最近歩くことにハマってるんですよ。」と彼女に言った。一瞬なにかのスイッチが入ったことがわかり、「私、看護師だからわかるけど、歩きすぎは本当に体に良くないからやめた方が良い。ほんとに、しんぱ~い。」と言われた。しかも、上目遣いで「ね?今後やめたほうがいいよ。」というメッセージ付きである。カウンターだったから、カウンター越しの男性に呼びかけていたのかもしれないけど正直、腑に落ちなかった。

そもそも、そこまで歩いていない。毎日寝る間を惜しんで歩いていたら体に悪いだろうけど、多くて3時間くらいしか歩いていない。全くもって伊能忠敬には及ばない。
彼女の理論は、歳を取って骨にヒビが入っているケースが多いから歩きすぎは良くないとの事である。わかる。その理論はとてもわかる。でも、私は元々暇さえあれば歩いているし、ただ習慣化したよっていうだけの話である。健脚をなめるなよ。
まさかこんなに他愛のない会話で、ポジティブじゃなくても否定されるとは思ってもいなかった。
そういう意味で、ぐうの音も出なかった。

この様に、なんとも言えない時に「うん」と「ううん」の間みたいな返答をしてしまう。この時間を何とかやり過ごすためだけの返答である。
彼女との会話の中で大半はそんな返事をされているという事も、本人は全く気づいていなかっただろう。
否定返しをし議論が始まれば面白いが、「そんなに熱くなる事?ストレス溜まってる?ごめん、私の方が疲れてるからさ、この話やめない?私も30代の頃安定しなかったから、わかるよ。」となぜか可哀そう目線で言ってくるので、もう何も言わないと決めたのだ。あと、私の方が疲れてるってなんだろう。思ってもいない返答が来る事も訓練としても必要だと思う。ただ、否定から入る会話はやはり楽しくない。

今度からは「うん」と「ううん」の間の言葉は、体によくないから少しづつやめることを習慣化したいと思っている。

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