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#歴史小説が好き

歴史小説への愛や、好きな作品・作家を語ってください!

急上昇の記事一覧

JW589 日葉酢媛、逝く

【垂仁経綸編】エピソード11 日葉酢媛、逝く 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 垂仁天皇こと、活目入彦五十狭茅尊(以下、イク)が、殉死を禁じて、二年の歳月が流れた。 すなわち、西暦1年、皇紀661年(垂仁天皇30)1月6日。 ここは、纏向珠城宮。 「イク」は、二人の皇子を呼び出していた。 五十瓊敷入彦(以下、ニッシー)と、大足彦忍代別尊(以下、シロ)である。  ニッシー「父上? どうしたの?」  イク「うん。汝たちが望む物・・・それを教えてくれないかな?」 

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不思議な縁

大学卒業間近に突然、歴史小説を読みたくなり、本屋で長時間粘り、なんとなくグッときた小説の上下巻を買った。司馬遼太郎先生作でタイトルは『夏草の賦』。四国の雄、長宗我部元親の成り上がり人生を描いた物語。読み始めた頃、まったく流れに乗り切れず後悔していたが、上巻中盤あたりからのめり込み、残りは一気読み。その勢いで満を持して下巻に。 読み始めて驚いたのが、スタートが上巻とほぼ同じ。前巻のあらすじを思い起こさせるには最善の試みと感動しつつ、いくら読み進めても、復習は延々と続く。「ん?

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JW588 殉死禁止の詔

【垂仁経綸編】エピソード10 殉死禁止の詔 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 紀元前2年、皇紀659年(垂仁天皇28)11月2日。 垂仁天皇こと、活目入彦五十狭茅尊(以下、イク)の弟、倭彦の墓が完成した。 奈良県橿原市鳥屋町の身狭の桃花鳥坂墓である。 そして、大王の兄弟たち、大后、大連、大夫たちが居並ぶ中、殉葬がおこなわれた。 倭彦に仕えていた、舎人や采女といった者たちが、古墳の周囲に、生きたまま埋められたのである。 当然、そこには、遺族たちの姿があったはずである

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【歴史小説】流れぬ彗星(6)「紀州の旗」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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JW587 殉葬の習わし

【垂仁経綸編】エピソード9 殉葬の習わし 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 紀元前2年、皇紀659年(垂仁天皇28)冬。 ここは、纏向珠城宮。 10月5日に薨去した、倭彦の墓について、話し合いがおこなわれていた。 垂仁天皇こと、活目入彦五十狭茅尊(以下、イク)を中心に、その兄弟たち、大后、大連、大夫たちと共に、激論が交わされていたのである。 ちなみに、オリジナル設定である。  ニック「立派な陵にせなあかん・・・言うたんは『ニカ』様でっせ?」  ニカ「たしかに、立

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後白河法皇⑰

かつて、鳥羽法皇は息子の後白河法皇を「即位の器にあらず」と言っていたが、後白河法皇も以仁王に対し同じように思っていた。 後白河法皇が以仁王を評価しなかったのは、その思い込みの強さにある。 今回の挙兵でもわかるように、自分が王の身分にすぎないのに、「最勝親王」と名乗り、諸国の源氏の挙兵するように令旨を発した。 令旨とは、皇太子が発するものである。 親王ですらない王ならば、「令旨」ではなく「御教書」として発行しなければならない。 そのなのに、以仁王は皇太子気取りで令旨を発行した。

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三国志の小説を描いています。

ゲーム、マンガ、小説などで人気の三国志。 歴史書である正史三国志では、列伝を読み漁って歴史を繋ぎ合わせなければならず、どことなく味気ない。 一方で、小説三国志演義では、妖術など荒唐無稽な描写がある。 また、劉備を主人公、曹操を悪役、孫権が脇役的に描かれている。 そこで、三国志演義をベースに自分なりの三国志を描こうと思います。 第三話は、後日描いていきます。

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大人の社会見学 司馬遼太郎記念館

情報共有いたします。みなさまの何かのきっかけになれば幸いです。 司馬遼太郎氏著書『坂の上の雲』を 大河ドラマがきっかけで読んだことがあります。  ※過去投稿🔗『歴史本読書 芋づる式』 その司馬遼太郎氏の記念館が 東大阪市にあると、その時知りました。 近くにあるのになかなか行けず月日が経ち 先日やっと訪問する機会を得ました。 入館は有料です。 大人500円。 各言語の案内パンフレットが置かれており、 各国からこの場所を訪れている様子が 窺い知れます。 入っていくと その

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JW585 ふたたびの真鶴

【垂仁経綸編】エピソード7 ふたたびの真鶴 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 年が明け、紀元前2年、皇紀659年(垂仁天皇28)となり、あっという間に、秋の季節を迎えてしまった。 そんなある日の正午頃・・・。 ここは、伊勢国の五十鈴宮。 二千年後の三重県伊勢市に鎮座する、伊勢神宮の内宮である。 天照大神(以下、アマ)の御杖代、倭姫(以下、ワッコ)は、ある男を呼びよせていた。 その男とは、足速男(以下、はやお)と言った。  はやお「お初にお目にかかりまする。我が『

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JW586 倭彦薨去

【垂仁経綸編】エピソード8 倭彦薨去 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 紀元前2年、皇紀659年(垂仁天皇28)秋。 ここは、伊勢国の五十鈴宮。 二千年後の三重県伊勢市に鎮座する、伊勢神宮の内宮である。 天照大神(以下、アマ)の御杖代、倭姫(以下、ワッコ)は、ある男を呼びよせていた。 その男の名は、竹の連の吉彦と言った。 ここで、采女の忍比売(以下、おしん)が尋ねてきた。  おしん「ワッコ様? 吉彦って、誰だべ?」  ワッコ「覚えておらぬか? エピソード523

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【歴史小説】流れぬ彗星(5)「出陣の朝」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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小説&まんが☆彡

いつも有難うございます 小説、漫画を描いてます https://x.com/nonotya/status/1785229275194704100 五月吉日

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伊達政宗㉓

長谷堂城を守備するのは、最上義光の重臣志村光安率いる1000の兵。 上杉方は直江兼続が指揮する18000。 長谷堂城が落ちれば、最上は須川のみが防衛線となり、上杉が須川を越えれば山形城までさえぎるものがなくなる。 慶長5年(1600年)9月15日から、上杉は長谷堂城を力攻めしたが、18倍もの兵力差がありながら、城は落ちない。 それどころか、光安は16日には200名の決死隊を率いて、春日元忠の陣に夜襲をかけた。 春日の陣は同士討ちを起こすほどに混乱し、光安は兼続の本陣の近くまで

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JW583 神になった真鶴

【垂仁経綸編】エピソード5 神になった真鶴 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 紀元前3年、皇紀658年(垂仁天皇27)9月。 ここは、伊勢国の五十鈴宮。 二千年後の三重県伊勢市に鎮座する、伊勢神宮の内宮である。 稲を捧げようとする真鶴のため、天照大神(以下、アマ)の御杖代、倭姫(以下、ワッコ)は、アマ様の御前に稲を懸けて、これを捧げ奉ったのであった。 ワッコ「これで、あの鳥も、喜んでおろう。」  そこに従者たちが、やって来た。  カット「皇女様・・・。米といえば

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JW581 物具を捧げよ

【垂仁経綸編】エピソード3 物具を捧げよ 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 紀元前3年、皇紀658年(垂仁天皇27)8月7日。 ここは、纏向珠城宮。 垂仁天皇こと、活目入彦五十狭茅尊(以下、イク)は、祭祀官の中臣大鹿島(以下、オーカ)を呼び出していた。  オーカ「大王? 如何なされました?」  イク「うん。ちょっと占って欲しいんだよね。」  オーカ「占う?」  するとここで、大連の物部大新河(以下、ニック)が口を開いた。  ニック「物具を神々への幣としても、え

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JW582 稲を咥えて

【垂仁経綸編】エピソード4 稲を咥えて 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 紀元前3年、皇紀658年(垂仁天皇27)9月。 ここは、伊勢国。 二千年後の三重県伊勢市。 伊勢神宮から、ほど近い場所で、大若子(以下、ワクワク)と、乙若子(以下、乙若)、そして、紀麻良(以下、キーマ)の三人は、歩き回っていた。 倭姫(以下、ワッコ)の命を受け、昼夜を問わず、騒ぎ鳴いていた、鳥を探していたのである。 そして・・・。 キーマ「あっ! あちらに、鳥が居りますぞ! 真っ白な真鶴に

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JW584 創建と遷座と

【垂仁経綸編】エピソード6 創建と遷座と 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 紀元前3年、皇紀658年(垂仁天皇27)のある日・・・。 ここは、伊勢国の五十鈴宮。 二千年後の三重県伊勢市に鎮座する、伊勢神宮の内宮である。 前回、真鶴を祀った、天照大神(以下、アマ)の御杖代、倭姫(以下、ワッコ)たちの元に、猿田彦大神が出現したのであった。 猿田彦「今年、神託を下したぜ。ついでに、紹介しろ!」  ワッコ「えっ? 神託にござりまするか?」  ねな「どんな内容なの?」 

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JW580 屯倉誕生

【垂仁経綸編】エピソード2 屯倉誕生 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 紀元前3年、皇紀658年(垂仁天皇27)。 ある日のこと・・・。 ここは、纏向珠城宮。 垂仁天皇こと、活目入彦五十狭茅尊(以下、イク)は、兄弟たちに、直轄地を設置したいと打ち明ける。 その時、久米押志岐毘古(以下、オシキ)が乱入してきたのであった。 オシキ「こういう時だからこそ、忠義の一族、久米の出番なんすよ!」  のまお「聞いておったのか?!」  イク「オシキ? 出番って、どういうこと?

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JW579 直轄したい

【垂仁経綸編】エピソード1 直轄したい 第十一代天皇、垂仁天皇の御世。 伊勢神宮創建の翌年、紀元前3年、皇紀658年(垂仁天皇27)。 ある日のこと・・・。 ここは、纏向珠城宮。 垂仁天皇こと、活目入彦五十狭茅尊(以下、イク)の面前には、兄弟たちが坐っている。 すなわち、彦五十狭茅(以下、のまお)。 国方姫(以下、ニカ)。 千千衝倭姫(以下、チック)。 五十日鶴彦(以下、イカッピ)。 倭彦。 腹違いの兄、八坂入彦(以下、ヤサク)である。  のまお「大王

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伏見の鬼 6

 夜の帳が降りている。  三日月がさらに伏し目がちに天にありて、幾分は足元の助けになっていた。先日よりも温い風が、大北山から吹き降ろしている。  総司は五条色街をそぞろ歩きしている。  昨日と相違点は、隊服を着流している。  彼はその染め物羽織を好んではいない。  弥生に上洛して程なくして、会津藩の支度金により麻の染羽織が支給されている。話によると清河八郎の言により、赤穂浪士の歌舞伎衣装を元に設えられたという意匠である。  出自がそれであるだけに、街頭では目を引く。  しかも

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