居眠り猫と主治医 ㉚夏目氏、ご乱心 連載恋愛小説
「ご報告があります。欠食しないようになりました!」
ドヤ顔で胸を張る。
まだまだレベルは低いが、文乃にとっては大きな進歩だ。
「コンビニでひじきサラダとか買うようになったし、これも師匠の粘り強いご指導の賜物です」
こんな不健全な生態を変えられるなんて、やはり彼はただ者ではない。
師匠がダウンしたら共倒れだから、責任重大だと告げる。
「あっちに行っても3食きちんと取って、睡眠もしっかり確保する。私用に冷凍おかんボックス作っておくこと。わかりましたか?」
我ながらどの口が言う、