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中途で期待されて入職したデイサービス管理者2か月目【前編】

皆さん、おはようございます。

4月から新たな環境でチャレンジされている方も多いだろう。
「そろそろGW、何をしようかな?」と考えている人が全国では多い時期。

しかし、この記事を読んでくれている人は介護系関係者が多いので「GWとか介護には関係ないぞばかやろう」と思っている方が読者の中では多いでしょう。

皆さん、寛容でありましょう。

新卒や第二新卒で転職された方は一つ一つの出会い、会話、出来事が新鮮で自分の成長を少しずつ感じている時期でしょう。
一方、キャリア採用の方、少々ストレスを感じ始めている時期なのではないでしょうか?


以前、ある施設の社長から電話がかかってきました。
「しみずさん、いい人が来たよ。32歳、男性、デイサービスの管理者経験者、面接したけど爽やかでめちゃいい!絶対施設の雰囲気を変えてくれる。しかも給与も前いた管理者くらいでいいって。」
このデイサービス、1か月前に管理者が家庭の都合で急な退職となった。「本当に家庭の都合だったのか」と思うくらい、スパッと、さらっと、するっと、辞めていった管理者。
その後、管理者を社長が兼務という形でしのいでいた。

確かに社長からの話を聞くと、これ以上ない人物な気がする。
その方が管理者として入職した。
他職員からも歓迎される。
人付き合いも上手そうだ。

1週間経過する。
社長との電話。
「どうですか彼は?」
「まだまだ把握の期間だよね、資料や現場の確認、スタッフとのコミュニケーションに時間をかけていきますって言っていたよ」
2週間経過、現場に行き初めて管理者と私が話をする。
「今は何に取り組まれているんですか?」
「今はまだ資料や現場の確認、スタッフとのコミュニケーションに時間をかけていきます」
社長から1週間前に聞いた話と一緒だ。
3週間経過、社長からの電話
「しみずさん、管理者の彼、いい感じだけど慎重派だね。今、業績を上げるのが急務なのに現場のフォローばかり毎日しているような…。もっとゴリゴリ改革して欲しいかな、とちょっとだけ今日触れておいた。でも長い目で見ていけばいいから。彼には期待しているから」
4週間経過、私が現場で管理者と面談
「どうですか1ヶ月経って」
「いやあ、楽しいです、皆いい人ばかりなので」

それからいろいろなやり取りがあった1ヶ月後、社長から電話が入る。
「しみずさん、彼、最近元気ないんだよな。一生懸命やってくれていると思っているんだけどね。まだ結果は出ていないけど、自ら営業に行ったり、イベントをスタッフと企画するとか、やり始めているしね。一回しみずさんからも話を聞いてもらえると助かる」

管理者と面談する。
「2ヶ月経っていかがですか?」
「楽しくはやらせていただいています。しかし、自分の力量で社長の期待に応えられるか、少し不安になっている所です」
「どういう所が不安ですか?」
「社長や周りのスタッフかも最初からすごく、来てくれてありがとう、この施設も安心だ、とか、前も管理者だったんだよね、これは頼もしい、とか言って下さり、自分、この施設を良くしていこうと本気で思いました。今も社長やスタッフの皆さんからは良くしてもらっています。しかし全然結果も出ないし、現場も改革出来ていないし…本当に自分で良かったのかと思い始めています。」

なるほどなるほど。
彼は彼自身が感じている周囲の期待値と、現在の結果のギャップにストレスを感じているんだね。

あるあるケース。

彼のストレスを次回分析してみましょう。

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