米ドルはどのようにして無価値になるのか|一極独裁金融経済の終焉

2008年9月15日、サブプライム住宅ローン危機を切っ掛けに1850年創業の投資銀行のリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻に連鎖して1929年以来最悪の世界金融危機が起きた。

その原因は、1971年8月15日に発表されたニクソン米国の金ドル本位制から管理通貨制(信用通貨制)への通貨発行システム変更でした。その後の大量の紙幣発行政策は実体経済規模と大きく乖離した何倍もの金融経済を現出させ、その結果がリーマンショックでした。

しかし、異常な金融経済システムは修正されるどころか大量紙幣印刷によって、金融経済規模はリーマンショック前よりもはるかに異常、歪に膨れ上がりました。異常な金融政策に麻痺した世界経済の運命は容易に推察できます。「お金はどのようにして無価値になるのか」私たちは今からドルのそれを目の当たりにします。

既に、BRICS 5 を中心にしたユーラシア経済圏が急速に拡大し、米ドル準備高の削減に反比例して「FIVE I:ファイブ・アイ」と呼ぶブリックス5か国の金本位制通貨をドルに代わって使用する金融システムが機能しています。

近い将来、米ドルは紙幣価値を下げ次第にフェードアウトしてワシントン米国は世界一の借金大国という本性を露わにすることになる。

MKC情報室