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儲けるコトより面白いコト

僕たち私たちが行動のルールとしていることがあります。
それは、
儲けるコトよりも面白いコト

儲かるかどうかで物事や行動を決めると、
お金が儲かるかだけが指針となり、
儲からなくなると途端につまらなくなります。

でもさらに良いのは、
面白いだけなく、面白くて儲かることです。
やっぱり儲からないと長く続ける事は困難。

面白いことをする→話題になる→認知度が上がる→来店客も増える→お店が儲かる→スタッフの給料も上がる→スタッフたちも喜ぶ→お店が活気づく→面白くて儲かる店になる

これが僕たち私たちが掲げる「儲けるコトよりも面白いコト」の意味です。

会社にも個性がある

会社にもそれぞれの個性を持っている。
なら、どんな個性のある会社にしようか?

よしっ!「儲けるコトより面白いコト」をしよう。
毎日仕事に行くのが何だか楽しいぞ!!
こうして、2015年の創業から自分本位のスタイルが20代の共感を呼ぶネオ大衆酒場として話題になり、僕たち私たちの原動力となっている言葉です。

その原動力の指針になっていることは何か。
1. まずは、自分たちが面白がろう。
2. つぎに、周りからも面白い人と言われよう。
3. そして、出会った人のその日を面白くしよう。


1つ目「自分たちが面白がろう。」
その軸となっているのは、面白がって働くコトを何よりも大切にしているコトです。面白く働いている人こそが組織のリーダーになるべきですし、チームが面白く働けてないなら、そのリーダーは失格です。その為に、アイデアは社員・アルバイト関係なく広く募り、みんなで考える。決して全てが売上に直結するわけではないのですが、十人十色のアイデアが、お店全体の表現力を上げていく。ブレーキをかけないことが肝心だと考えます。

その考えだからこそ働くスタッフは、誰よりも「面白がる人」であれ。そう考えています。

2つ目は「周りからも面白い人と言われよう。」
自分たちが、とにかく面白がる。それだけでも幸せなコトですが、一方で、周りの人から見ても面白い、そう言われることができなければ、世の中に影響力をもった存在になることはできないと考えています。

影響力をもてば3つ目である、その日に出会った誰かのその日を面白くすることができます。そのためには、面白いと言ってもらえるお店であることが必要ですし、会社そのものが面白いと言ってもらえるようになることも大切だと考えています。

3つ目は「出会った人のその日を面白くしよう。」
最後は、自分たちだけではなく、お店に来るお客様はもちろんのコト、業者さんや取引先の人たちのその日まで面白くしよう。そう思っています。
これは面白いコトを言って楽しませるという訳ではなく、ジャストアイデアでも良いので「ワクワク」するようなコトを考えるというコトです。
奇しくもこう言ったジャストアイデアが一つの事業になったり、バズったりするケースが多いと感じています。

つまり、1つ目で自分自身が面白がることのプロになり、2つ目で周りに面白いと言われる影響力を持ち、3つ目で関わる人のその日を変えていく。そんな風に考えています。


お客様が来店するには2つ以上の動機が必要

楽しい、面白いという“体験の提供”をコンロ家はテーマに掲げています。

それは、もっとも意識している数字が客数だからです。極端にいえば、売上が減っても価格を上げたり、人件費を抑えたりすれば利益は増やせます。でも、減った客数を増やすことは一番難しいんです。ですから、まずお店に足を運んでいただき、さらにリピーターになっていただく必要があります。

そして、お客様が店に足を運で頂くには、動機はひとつでは足りないと、僕たち私たちは考えています。“美味しい”だけでも、“安い”だけでもダメ。複数の動機があって初めて「あのお店に行ってみよう!」となると考えています。コンロ家は、美味しい、安いに加えて“面白い”が武器です。楽しい体験をされたお客様は、今度はお友達を連れて来てくれると思います。

もうひとつの動機である「体験」を提供する為に、宝探し感覚で店内を歩き回って面白さを探してもらう為に、飲み放題のワイン樽はあえてランダムに設置し、ラベルも様々にしています。

大衆酒場という業態は、料理やサービスでそれぞれオンリーワンを目指しますが、店造りはどうしても似通ったものになります。お金をかけたオシャレな店か、お金をかけず無骨さを出す店の2パターンがほとんどです。お金の大小という縦軸だけではなく、横軸でできることを考え、空間のオンリーワンを目指して追求したのが“面白さ”でした。

店内は、いたるところにシンプル且つユーモアのある張り紙や遊び心にあふれた仕掛けを催しています。 そのひとつ、ビールの頼み方で値段が変わる「お客様は神様ではありません」という張り紙は、2018年、SNSで拡散されマスメディアにも取り上げられるほど大きな話題になりました。

もちろん、これも冗談で“おい、生ビール”と注文されても、定価の380円でご提供しています。こういう考え方もあると知っていただくきっかけになればいいので。あえてタブーに切り込んでみるのも面白いかな、と考えて貼ってみました。

張り紙の反響は大きく、賛否両論を巻き起こしましたが、あれ一枚でたくさんの方に店を知ってもらえました。すべてのお客様に気に入られようとすると、誰からも気に入ってもらえません。僕たち私たちは、感覚やセンスに共感してもらえるお客様に、より楽しんでいただきたいのです。

個人店の特徴を生かしてお客様の満足度を上げる

コンロ家は開店当初から若い客層をターゲットにしていたわけではありませんでした。むしろ、30~50代でアッパー層の男性を想定していました。

ですが、ターゲットにしていた層にはコンセプトが過剰すぎて、伝わらなかったんです。むしろ細かい“くすぐり”を全部拾って面白がる感性は、若い世代の方が敏感でした。今は 20~30代の男性サラリーマン6割、残りが女性や年齢が高くても感性が若いお客様です。この世代のお客様はSNSをうまく使いこなす拡散力があり、多くの人に知って頂けました。

面白いアイデアは社員・アルバイト関係なく広く募り、考えること。決して売上に直結するわけではありませんが、十人十色のアイデアがお店全体、さらには会社全体の表現力を上げていく。その際、ブレーキをかけないことが肝心だと考えています。

突っ走れるのが個人店の強みだと思います。チェーン店なら特に過激なアイデアに対して“お客様がどう思うか”を気にしてブレーキをかけてしまいがちです。でも賛否両論はあって当然で、批判されることは失敗ではありません。今の時代、怖いのは店を世の中に知ってもらえないことの方です。良くも悪くも評価されることで店ははじめて価値が出ます。

「何をするかよりも、誰とするかの方にこだわっている」人たちの集団であり続けたい

僕が好きなドラマの中でこんな言葉があります。
「新しく生まれてくるモノを否定して旧態依然としているよりも、新しいモノの実力を見極めて取り入れる。
それが本当に賢い人のやり方なんじゃないか?」
この言葉は色々なことに繋げられる言葉だと思います。

だからこそ、万人に受けることは考えず、好き嫌いをはっきりさせることで“好き”にはまる客層をファン化させてきたコンロ家。今後は別業態での展開も考えています。

ネオ大衆酒場やワインの飲み放題も今までは目新しいモノでしたが、ここ最近では0秒レモンサワーなど、更にエッジの効いた面白い業態が増えてきています。ですので、私たちも負けないように常に新しいことを考えていきます。面白さや居酒屋業態にもこだわりません。お客様が行ってみたい、知り合いを連れて行きたいと思う店を作っていこうと思っています。


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