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鞆の浦を舞台に、夫婦で古民家カフェをやろうと思った理由

こんにちは。長田です。
2022年2月に東京をはなれて、広島県にある鞆の浦へ移住をして早10ヶ月が経ちました。

基本的に、東京でやっていた仕事をそのままフルリモートでやっているので、鞆の浦での活動をできていなかったのがこれまで。

それが!ようやく!
鞆の浦を舞台に、新しい挑戦をしていく目処がたちました!

「夫婦で場づくりをやります!」
と、Twitterでお伝えしたところ、多くの方に応援コメントをいただきました。本当にありがとうございます。

今回のnoteでは、具体的にこの場をつかって何をやっていくのか?僕ら自身が今回の取り組みをどう捉えているのか?について、僕目線で書いてみたいと思います。


どんな場所なのか?

まず、今回借りる物件がどんな場所なのかについて、簡単にお伝えしておきたいと思います。

鞆の浦には昔、遊郭がつらなるエリアがありました。そのエリアに位置し、まさに遊郭として使われていた物件が今回お借りすることになった場所です。

外観からも歴史を感じます

なので、物件の中には階段が2つ。遊郭はお客さんがすれ違わないように、登り用と降りる用の階段が用意されています。

手前と奥に階段があります

築年数は105年。
まさに「古民家」と表現するにぴったり。

この遊郭の時に使われていた名前が「ありそ楼」らしく、その名前を引き継ぐ形で使わせてもらうことになりました。

入口はこんな感じ。妻が窓の向こうにいるのじわる

実は、2年前まで別の方が喫茶店を営業していたらしく、内装はほぼ仕上がっている状態。僕らが大きく手を加えることはなく、ほぼそのまま使わせていただきます。(ありがたい…)

物件の掃除をしていると、その当時のお客さんが顔を覗かせてくれて「閉店しちゃって寂しかったから、またお店になるの嬉しいわぁ」と、期待の声をいただくことも。(楽しみにしてくれているひとがいるのは、僕らのエネルギーになるので本当にありがたい…)

ちなみに、中から外を見ると瀬戸内海が見えて、毎年開催する花火大会が目の前で打ち上がるそう。毎年の楽しみが増えました。

こんな素敵な場と巡り合うことができて、本当にありがたい限りです。

何をやっていくのか?

「このありそ楼を活用して、僕らに何ができるのだろうか?」この数ヶ月間、夫婦でずっと考えていることです。

色々アイデアはあるのですが、まず大前提として実現したいことは

あらゆる架け橋となり、ひとりひとりの選択に寄り添うこと

です。

鞆の浦で暮らすひと×外から遊びにくるひと
暮らし×観光
鞆の浦の文化×都会的な文化
コト×コト

あらゆる観点での架け橋。
これまで交わることがなかった、ひとやコトや文化が混ざっていく場。

それを通じて、関わるひとたちひとりひとりの選択に寄り添っていきたい。

例えば、東京での暮らしに疑問をもった方が来てくれたとして。ありそ楼で多世代の鞆のひとと交流して、鞆の浦を歩いていろんな世界があることを知って、ゆっくりと自分の人生を見つめ直してみる。その結果、どんな選択をするのかがわかりませんが、その「選択」そのものに寄り添っていきたい。

そんな妄想を広げています。

それが実現していくための手段として、1階ではカフェ・雑貨屋を営業し、2階では私設図書館・コミュニティスペースの機能をつくり、子連れの方でもゆっくりできる場になればいいなと。

また、ある種の共有地として機能させていきたいとも考えています。発起人は僕ら夫婦だとしても、夫婦だけの場として捉えていなくて。あらゆるひとが関わり、それぞれがいい感じで遊べる場にしていきたい。(最近のホットワード is 共有地)

その結果、新たなコミュニティが形成されていくといいなと思っています。

なので、表現としては「カフェ兼コミュニティスペース」という感じになるのでしょうか。(もう少ししっくり来る表現がありそうなので、引き続き考えていきます)

細かいディティールは、走りながらどんどん考えていきたいと思います。

カフェのために数年ドリップの練習をしています
photo by 山中康司


夫婦のあり方へのチャレンジ

ここからは、僕個人の見解になります。

「今回なぜ夫婦で挑戦しようと思ったのか」でいうと、夫婦で協力して何かを生み出して歩むというライフスタイルへの憧れをずっと持っていたのが大きいです。

東京にいたときから「タルマーリー」さん・「アンドサタデー」さん・「TETOTETO」さん・「本と屯」さんなど、ご夫婦で活動している皆さんのことを密かに追っていました。

なので、独身のころから、もし結婚するならそういうことを一緒に楽しめる人がいいなと思い描いていましたし、妻とはそれが実現できると思えたから、結婚に踏み切れたと思います。

ひとによっては、「夫婦でいっしょの仕事をしない方がいい」ということを話す場合もあると思いますが、そこはちゃんと自分たちの目で、体感で、身体性をもって確かめにいきたいんです。

自分たちに合うかもしれないし、合わないかもしれない。それは今の時点で判断なんてできないから、一回取り組んだほうがいいなと。そのライフスタイルに憧れていたから、なおさらです。

「僕らにとって、ちょうどいい夫婦のあり方とは何なのか?」

今回の場づくりは、その問いと向き合うことでもあるなと思っています。


地域での活動を生み出すために

冒頭で書かせてもらったように、これまで地域での活動をちゃんと起こせていませんでした。やったことがあるとすると、遊びにきてくれた友人たちを丁寧に案内させてもらったことぐらいです(多分10ヶ月で30人ほど)。

移住のときにイメージしていた地域での活動をしていくためには、今より一歩踏み込んでいく必要があるなと感じています。

そのきっかけとなることが、今回の場づくりに期待していることのひとつ。

場を通じて、僕らの想いや価値観、存在そのものを伝えていきたい。地域において場を持つということは、自分たちのメディアを持つということなんじゃないかなという仮説を持っています。

場をメディアとして機能させていきたい。
この場を通じて僕ら自身の循環も促していきたい。
そんなことを漠然と描いています。


さいごに

はじめての挑戦なので、まだまだわからないことばかり。それを受け止めて、ひとつずつ仮説を持って確かめていきたいと思っています。

そこで見えた気づきなどを、今後noteなどで発信していければと思うので、ぜひまた読みにきてもらえると嬉しいです。

あ、あと場のInstagramアカウントをつくりましたので、よかったらフォローしてみてくださいね。お店の情報は、Instagram中心に発信していきます。おそらくオープンは1月の後半になりそう。

それでは!

▼インスタアカウント
https://www.instagram.com/arisorou_tomo/

▼夫婦で受けた移住インタビュー記事


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