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鞆の浦の移住日記

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2022年2月。東京を離れて、広島県福山市にある鞆の浦に家族で移住をしました。そして、鞆の浦で夫婦でカフェをオープン。このマガジンはその経緯を、ゆるゆると綴った日記です
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記事一覧

「暮らし観光」とは?僕らが鞆の浦でやりたいこと

こんにちは。コト暮らしの長田涼です。 東京から移住して、2年と2ヶ月。 このまちでやれることややりたいこと、まちへの貢献につながること、それらを考える時間がどんどん増えてきました。 「いろいろやっているね、考えているね」と言われがちなのですが、今やっている古民家カフェ「ありそろう」も含めて、今後やっていきたいことがすべて繋がっている考え方・ビジョンがあります。 それが「暮らし観光」。 今回はその「暮らし観光」について、頭の中で考えていることや実際に感じていることを中心

鞆の浦に移住して2年。まちに対する時間軸の変化。

こんにちは。コト暮らしの長田です。 2月末で、鞆の浦へ移住して2年が経ち、3年目へと突入しました。 「移住して2年経ったんですよ〜」と、まちのひとに話すと「まだ2年しか経ってないの!?もっといるイメージあるわ〜」と返されることが多くて、鞆の浦暮らしの濃密さを物語っています。 昨年も1年経ったタイミングでnoteを書いたので、今年も暮らしの振り返りとしてnoteを書いてみようと思います。 ※昨年書いたnoteはこちら 場をひらき、やりたいことが明確化した1年2年目の大き

静かな場に、波を打ちたい

明けまして、おめでとうございます。 本年も、どうぞよろしくお願いします。 コト暮らしの長田(@SsfRn)です。 年末年始はバタバタしており、少し遅いご挨拶になってしまいました。 2024年一発目のnoteになるので、それっぽく抱負的な内容を書いてみたいと思います。 瀬戸内海と自分を重ねる鞆の浦に来て、来月(2月)で丸2年が経ちます。 海が見える家に住んだり、海が見えるカフェを営んでいることもあり、毎日瀬戸内海に触れています。相も変わらず、穏やかな凪な表情です。 こ

手探りし続けた1年だった

普段、振り返りということをあまりしない僕だけど、年末はついつい振り返りをしたくなる不思議。 きっと、そういったSNSの発信が増えているからだろうなと思いつつも、そっちに気が向いているうちにnoteで振り返っておこうと思う。 この1年はどんな年だったか?と自分に問うてみたら、「手探りし続けた1年だったんじゃない?」と返ってきた。 脱フリーランスへ2023年の大きな出来事の一つとして浮かんだのは、法人化したことだった。 これまで5年ほど、コミュニティを専門としたフリーラン

ローカルで出会う人がおもしろいと感じる理由

こんにちは。コト暮らしの長田です。 2022年に東京から鞆の浦に移住した僕ら家族ですが、その前からさまざまな地域に足を運ぶ機会がありました。 その先では、本当に多くの方と出会ってきまして。おまけに、ひとりひとりの方がとても魅力的で「おもしろいなぁ」とつぶやくことは珍しくありませんでした。ローカルめちゃおもろいです。 その出会う確率が東京にいた頃よりも高いような気がしていて、それが何故なのか?を考えていたのですが、それがようやく言語化できたのでnoteを書いてみます。ロー

小さくはじめて、淡々と耕し続ける。そのために必要な安心感

こんにちは。 コト暮らしの長田(@SsfRn)です。 僕らが運営する古民家カフェ「ありそろう」では、最近古道具の販売をはじめました。 鞆の浦というまちに眠っている食器やアイテムは、数えきれないほど存在します。家具もそのままで放置された空き家は年々増えており、まちの課題として「空き家問題」は住民の皆さんが揃って認識しているほどです。 そんな実情を移住する前から知っていたこともあったので、僕ら夫婦の会話で「いつか古道具屋さんができたらいいよね!」と話していました。 一年半

コミュニティを通じて、エンパワーメントしていきたい

コミュニティを生業としはじめてから、ずっと自分のなかで腑に落ち切っていなかったことがある。それこそが「自分自身はコミュニティで何を実現したいのか?」という問いへの答えだった。 これまで「なぜコミュニティの仕事をやっているんですか?」と聞かれるたびに、「コミュニティは幸福度に直結するものだからこそ、コミュニティを通じて幸せなひとが増えてほしい」という言葉で返していた。(数えきれないほど、このやりとりを繰り返している) それは間違いなく僕の本心だったのだが、それでも冒頭の問い

移住者という自分自身にかける呪い

鞆の浦に移住をして1年と3ヶ月が経ちました。 暮らしの方はわりと順調で、大きなストレスもなく、平穏に家族で暮らしています。 僕は、このnoteやTwitterなどのSNSを自分が考えていること・考えたいことを言語化する場として活用し、発信することが好きな人間です。なにかを主張したいということよりも、あくまで思考のメモとして書き記しておきたい。 コミュニティの世界に踏み入れた5年前は、少しでも考えたことや仮説が浮かんだらすぐに発信していましたし、それが功を奏して生まれたご縁

鞆の浦で場づくりをはじめて1ヶ月。ローカルメディアとコミュニティの相性について

2023年2月11日。 この日に、夫婦で古民家カフェ兼コミュニティスペース「鞆の浦ありそ楼」をオープンしました。詳細はぜひ下記のnoteを読んでみてください。 ローカルメディアが想いを伝えてくれるはじめてお店を開いたということもあり、バタバタしていたらあっという間に1ヶ月が経っていました。 やってみたら、本当にさまざまな方が足を運んでくれて。ご近所の方、僕らのことを何かしらで知ってくれて会いに来てくれた方、もちろん友人のみんな。 そんななかでも個人的に驚いたのが、移住を

鞆の浦に移住して1年。今感じている「移住がうまくために必要なこと」

こんにちは。長田(@SsfRn)です。 2022年2月25日に東京を離れ、広島県福山市にある鞆の浦に移住して1年が経ちました。この1年はなんだかあっという間で、家族で楽しい日々を送っています。 友人も50名ほどが遊びに来てくれて 夫婦で会社をつくって カフェをオープンして 中国新聞に取り上げてもらいました。 移住前ではイメージできなかったことがどんどん起こっていて、僕ら自身もびっくりしています。 もちろん、日々の暮らしにおいても大きな問題も起こっておらず、客観的にみた

鞆の浦に、夫婦の会社「コト暮らし」が生まれました

こんにちは。 鞆の浦移住暮らしをしている長田です。 気がつけば、2月で移住して1年が経とうとしています。こんなこと言うとおじさん感漂いますが、時が流れるのは早いですね。 話は変わり、先日こちらのnoteで今後夫婦ではじめる予定のお店についてお伝えさせていただきました。 それに続けてのニュースになりますが、妻といっしょに『合同会社コト暮らし』を立ち上げ、その共同代表となりましたことを、本noteにてご報告させていただきます。  これまで、2018年8月から”コミュニティフ

鞆の浦を舞台に、夫婦で古民家カフェをやろうと思った理由

こんにちは。長田です。 2022年2月に東京をはなれて、広島県にある鞆の浦へ移住をして早10ヶ月が経ちました。 基本的に、東京でやっていた仕事をそのままフルリモートでやっているので、鞆の浦での活動をできていなかったのがこれまで。 それが!ようやく! 鞆の浦を舞台に、新しい挑戦をしていく目処がたちました! 「夫婦で場づくりをやります!」 と、Twitterでお伝えしたところ、多くの方に応援コメントをいただきました。本当にありがとうございます。 今回のnoteでは、具体的

移住を通じて”当たり前の世界“を変えてみた

「2022年最大のマイニュースはなにか?」 そう尋ねられたら、間違いなく「移住」の話をあげるだろう。 8年ほど住んでいた東京を離れて、広島県福山市にある港町「鞆の浦」へ家族で移住をした。人口3,400人の小さなまちだ。 この移住が僕にとってどんなトランジションになっているのか?そう振り返ってみた時、『当たり前の世界のトランジション』だと言えそうだ。今回はそれについて考えてみたい。 ▼移住の経緯などはこちらをどうぞ 当たり前の世界僕らは日々暮らすだけで、あらゆるコトと触

能動的に、取材し、暮らしを”つくる“ということ

こんにちは。 コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。 鞆の浦に移住をして7ヶ月が経過した最近ですが、ありがたいことに移住について夫婦でインタビューを受け、その記事が昨日公開されました。 この記事のなかで、僕はこんなことを話していました。抜粋してみます。 この姿勢は、移住を考えはじめたときから、今もなお持ち続けていることだと思います。 暮らしに能動的であること上記の言葉で伝えたかったことは、特にこの部分でして。 移住がプチブームとなり、移住という選択が広