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「デンソー、トマト自動収穫ロボの販売開始 欧州から」に注目!

デンソー、トマト自動収穫ロボの販売開始 欧州から - 日本経済新聞 (nikkei.com)

デンソーは13日、ミニトマトを全自動で収穫するロボットの販売を始めると発表しました。自動車部品事業で培ったロボットや自動化技術を生かして開発しました。まず欧州で受注を開始し、2026年までの3年間で300台の受注をめざします。

グループ会社であるオランダの農業施設販売会社セルトンを通じて販売します。ロボットは人工知能(AI)を活用して画像からトマトの熟度を判定し、はさみを使って収穫します。農業ハウス内を自動で走行することもできます。日本の農場を中心に実証を進めていましたが、本格的な外販は初めてといいます。

デンソーは自社でロボットを手掛けるほか、自動車部品での製造の自動化ノウハウを持ちます。自動車部品の知見を生かした新事業として、農業関連事業の育成を進めています。

デンソーとセルトンが開発したのは房取りミニトマトの全自動収穫ロボット「Artemy(アーテミー)」。Artemyは、房取りミニトマトの収穫に関する一連の作業を、全て自動で行うことができる革新的なロボットです。

一例として自動収穫、自動レーンチェンジ、収穫箱の自動交換、収穫箱の自動移載があります。また、バッテリーは交換式で充電のため、待機時間がなく長時間稼働することが可能です。また、房検出LEDと果柄検出LEDを搭載することで、昼間の直射日光環境下や、夜間の栽培用補光環境下におけるミニトマトの収穫精度を向上させ、昼夜の自動収穫を実現しています。これらの機能によって、昼夜を問わない連続稼働を可能にし、人手不足の解消と重作業の大幅低減に貢献します。

今後もデンソーとセルトンは、Artemyを皮切りに、様々な作業や多品種に対応した省人化機器やデータソリューションを開発していくとのことです。また、農業用ハウスとパッケージされた無人化栽培システムを開発し、共にグローバルに展開していくことで、世界中で持続可能な農業の実現に貢献していきます。

デンソーのモノづくりの技術が今後も様々な分野で活かされることに期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。