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「子どもの発達特性、オンラインで検査 リタリコが開発」に注目!

子どもの発達特性、オンラインで検査 リタリコが開発 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

障害者向け就労支援などのLITALICO(リタリコ)は7日、オンラインで子どもの発達特性を検査できるサービスを始めたと発表しました。子どもの特性に応じた関わり方や支援の仕方を助言します。相談窓口は限られており、手軽に測定できるサービスの需要があると判断しました。

新サービス「LITALICO発達特性検査」は1回分の価格は2970円。医療行為ではありませんが、医師など専門家が監修しました。対象年齢は3〜18歳で、子どもの発達で悩みを抱える保護者の利用を見込みます。保護者が約150問の質問に答えて特性を測定します。

具体的には多動・衝動性や読み書き、感覚過敏など18項目に対して困り度合いを0から100で数値化します。一般的にどのような状況に本人や周囲が困るか、また逆に何が強みとなるかなどを解説します。家庭や学校などでどのような支援が適切かを提案します。

回答時間は約30分間で回答終了後すぐに結果が見られるようにしました。リタリコの榎本大貴執行役員は「リポート形式で出力することで保護者だけでなく学校や園にも測定内容を共有しやすくなり、より適切な子どもの支援体制が整備しやすくなる」と話します。

文部科学省の2022年の調査では、通常の学級に在籍する小中学生の8.8%に学習または行動に困難のある発達障害の可能性があることがわかりました。10年前に比べ2.3ポイント上昇しました。一方で医療機関や専門家への相談窓口は限られており相談したくても待機時間が長いなどの課題が出ていました。

今回の「LITALICO発達特性検査」は子どもの特性を理解するためのツールとして、発達検査・知能検査がありますが、専門的な心理検査やアセスメントができる専門機関のリソースには限りがあり、地域によっては受検を希望してから実際の検査の実施まで、数ヶ月の待機となることがあること、また、検査後、結果を受け取るまでにも数週間を要することなどが開発の背景として指摘しています。

特徴は①子どもの特性を様々なポイントから理解できること、②子どもへの具体的なサポートの仕方が分かること、③結果を印刷し、園・学校で関わる人たちに共有ができることが挙げられます。

子どもにあったサポートの方向性を知ることができる今回のサービス。LITALICOの今後の取り組みに期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。