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「三菱商事、インドネシアで建機レンタル買収 同国1位に」に注目!

三菱商事、インドネシアで建機レンタル買収 同国1位に - 日本経済新聞 (nikkei.com)

三菱商事はインドネシアで建設機械のレンタルを手がけるコーツ・インドネシアの株式99%超を親会社のコーツ・オーストラリアから取得しました。株式の取得は4月2日付で、コーツ・インドネシアが発表しました。買収額は非開示。三菱商事がグループで展開する既存事業を含めると、同国での建機レンタル事業で1位となります。

建機のレンタルは工法が多様化する先進国では主流です。建機を保有する際に必要な保守点検や駐車場などの経費が抑えられます。三菱商事はインドネシアでも今後建機のレンタルが広がるとみて、買収を決めました。

三菱商事の完全子会社「レンタルのニッケン」(東京・港)がインドネシアに持つベルリアン・アマル・ペルカサ(BAP)が建機レンタルを手掛けています。BAPとコーツ・インドネシアの売上高を合算すると建機レンタル事業で1位になるといいます。

BAPは発電所や液化天然ガス(LNG)プラントなど大型インフラ建設工事向けにクレーンやショベルカーなどの建機をレンタルしていますが、販売事業は手掛けていません。コーツ・インドネシアは鉱山向けの建機に強みをもち、レンタルと販売の両方を手がけるため、今回の買収によるシナジーが見込めるといいます。

三菱商事の100%子会社のレンタルのニッケンですが、社名がそのまま会社の業務を表していて、有料ボランティアの精神を企業理念としている企業です。

なお、この企業の面白い取り組みとして、ビジネスネーム制度を導入している点が挙げられます。全社員が本名ではなく、ビジネスネーム(芸能人でいうところの芸名)で仕事をしています。創業者が会社創立20周年の記念行事として「一銭もかけずにインパクトのあるもの」として発案したもので、公私の区別を明確にする目的だそうです。また、「さんさん運動」といってお互いにさん付けで呼ぶ文化もあります。代表取締役社長の本名は齊藤 良幸氏ですが、ビジネスネームは藤良 太郎氏で藤良さんと呼ばれているそうです。

レンタルのニッケンは、リフトや鉄道用ダンプ等、他社にはないユニークは開発を行っている企業でもあります。また、「デジタルフリートマネジメントシステム」という低稼働機器の削減と作業効率向上の両面で成果を上げている国内レンタル業界初の取り組みもあります。

三菱商事が様々な事業を行っていますが、こういったユニークな企業にもありますのでより商社が身近に感じると思います。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。