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爪切り。

ここしばらく、手の爪が伸びっぱなしだった。
もともと無精な方ではあるのだけど「邪魔だなぁ、切りたいな」と思ってもそのままだった。理由は面倒だったり他のことに夢中で忘れていたり。

タイピングをするにも、頭を洗うのにも、ちょっとしたことで邪魔になる。
頭のどこかでは「切ればいいのに」という思いがあったけれど、「できれば爪に負担の少ないタイミングで切りたい」という個人的なこだわりもあり、切るタイミングを失っていた。

そして先日、不意にその時は訪れた。
三連休初日の金曜日。
ゲーム中の夫とお風呂上りに楽しく会話していた際に、何の障壁もなくするっと爪切りを実行できたのだ。

その時の状況を上手く説明できるかわからないけれど、単純に「あ、切ろ」とそれだけで行動に移った。
何の変哲もないただの爪切り。
それを実行した瞬間「あぁ私、自分の身だしなみにも興味が持てないほど疲れていたんだな」という思いが溢れた。

常日頃、疲れを取ろう、ちゃんと寝ようと気にしていたはずなのに。
それすらもプレッシャーになっているのかもなと感じた。

やりたいことは相変わらず多くて、ずっとキャパオーバー気味。
見て見ぬふりをしたところで、問題はそこに鎮座している。

上手くやろうとしなくていい。
無理に上を目指さなくていい。
やりたかったらやればいい。

爪切りという日常のひとコマ。
自分を見つめ直すちょっとしたきっかけだったなと思わせる出来事でした。

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