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感動的3Dプリントタイムラプスの撮り方 #1【導入編】

はじめに

以前から欲しかった3Dプリンターを例の給付金で手に入れ、一通りネット上の造形データをプリントして楽しんでいました。
それにも少し飽きてきたある時、YouTubeである3Dプリントのタイムラプス動画を見かけました。今までにも、プリントしている様子を撮って早送り編集した普通のタイムラプス動画は見たことがあったのですが、その動画は海外の、別次元のキレイな動画でした。この動画には余計なものが映っておらず、造形物だけが、まるで植物が育つかのように有機的に出来上がっていました。
この動画です。


私も同じタイムラプスを取りたい!と思い、色々試行錯誤した結果、何とかそれなりのタイムラプス動画を撮ることができましたので、そのノウハウを紹介していこうと思います。

どうやって撮るのか

一般的な3Dプリンターでは、樹脂を出すノズルのあるヘッド部分は常に造形物の上を動き回っていて、よく見るタイムラプス動画は、この様子を動画に撮って編集で早送りしたものか、タイマーで一定の時間ごとに写真を撮ってつなぎ合わせる編集をしたものです。でも、上のようなキレイな画を撮るには、ヘッド部分を映さないようにしなければなりません。
そのためには、一定のタイミングでプリンターを止めて、ヘッドを横に避けて、撮る、ということを繰り返しする必要があります。3Dプリンターは、通常0.2mmほどの樹脂の層を重ねて立体的な造形物にしていますので、高さ10cmの造形物なら500層で、2層に1回撮るとしても250回です。これを手動でやるのは現実的ではありません。

普通のタイムラプス動画の例


3Dプリンター自身にシャッターを切らせる

そこで思いついた方法が、ヘッドの動きを利用してシャッターを切る方法です。目的の造形物とは別に、テーブルの左右どちらかの端に、もう一個ダミーの造形物をプリントします。こうすると、ダミーをプリントする時にヘッドは必ずその位置まで移動します。このヘッドの左右の動きを利用して、一層ごとシャッターを切らせます。ヘッドが端にあるので画に写り込まず一石二鳥です。
具体的には、ヘッドで直接カメラのシャッターは押せませんので、ヘッドに棒などを取り付け、カメラに接続したリモコンシャッターのボタンを押すようにします。一層プリントするごとに一回シャッターを切りますので、この写真を編集すればタイムラプス動画になります。


次回以降、詳しく説明していきます。

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