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感動的3Dプリントタイムラプスの撮り方 #3 【実践編】

前回までのことができていれば、あとはカメラの電源を入れて3Dプリンターを動かせば、基本的には自動で写真が撮れます。でもタイムラプス撮影は長時間掛かるので、その間安定した写真を撮ることがポイントになってきます。私は写真に関して初心者で、カメラに詳しい人にとっては当然のことかもしれませんが、実際に撮影してみた結果の注意点を書きます。キーワードは「固定」です。

■ポイント1:カメラが動かないように設置する

動くとタイムラプスにした時にキレイな画になりません。一度撮ってみて、動画の中で造形物が細かく動いて見えるようなら、プリンターの振動でカメラが揺れている可能性があります。私の場合も、プリンターとカメラを同じテーブルに置いていて、動画がブレるので三脚で床に設置したら、ブレが直ったことがありました。

■ポイント2:カメラのフォーカスをマニュアルにする

シャッターが切れる時の造形物とカメラの距離は終始一定ですし、オートフォーカスでは(カメラにもよりますが)ピントが変化する可能性があるので、マニュアルにしてピントを固定した方がいいと思います。

■ポイント3:環境の明るさを変えない

短時間で急に周囲環境の明るさが変化すると、動画にした時にチカチカしてキレイな映像になりません。太陽光のみだと、晴れたり曇ったりした時や、差し込む角度が変わって明るさが変わってしまいますので、明るさの安定する人工照明を使いましょう。ホワイトバランスもオートではなく固定しましょう。

■ポイント4:より幻想的な映像にするために

照明は全体を暗くして、造形物だけに一方向からスポットを当てる方が幻想的な映像になり、おすすめです。更に、カメラの露出はアンダーぎみで、背景もできるだけ何もない方が、造形物だけが際立って見えてキレイだと思います。

■撮影は長時間かかる

撮影枚数が多いのでメモリーカードの残容量に注意して下さい。積層数=撮影枚数ですので、必要な容量は一枚当たりのファイルサイズ×積層数で計算できます。積層数はスライサーソフトで確認できます。造形物の大きさによりますが、通常は数百~千層ぐらいになります。バッテリーを使う方は残量にも注意して下さい。

■写真をタイムラプス動画にする

方法としてはいくつかあり、簡易的にはカメラのタイムラプス(インターバル撮影というメーカーもある)の機能で作ることもできますが、つなぎ合わせる程度ですので、基本的には映像編集ソフトで作成することになります。
有料ソフトならほとんど作成できるはずです。無料ソフトで有名どころは「SiriusComp」や「Panolapse」や「Filmora」などがあります。Windows付属の「フォト」でも簡易的ですが作成できます。
また、カメラ購入時に付属している写真管理ソフト(パナソニックならPHOTOfunSTUDIO)でもできるものもあるようです。

以上、まずは簡単な造形物でテスト撮影して、動画にしてみて、安定した映像にならないようなら上記を参考にしてみて下さい。
とりあえず、これで基本はできたと思いますので、次回以降は応用編を書いていきたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
ご不明点がありましたらご質問下さい。
あそう、まだまだ試行錯誤中ですが、私の作った動画を載せておきますので良かったら見て下さい。この回っている映像の撮り方も、また書いていこうと思います。



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