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3Dプリンター製ミニボール盤の製作記【4】支柱とベース

3Dプリンター製ミニボール盤の製作記【4】支柱とベース

前に書きましたが、支柱には、断面40×20mm、M4規格のアルミフレームを使用しました。ちょうどいいサイズ感と、価格の割に十分な強度があるからです。長さ200mmでミスミで200円弱です。

ただ、いくら支柱自体の曲げ強度が高くても、ベースとの接合が弱いと、ドリルの刃を材料に押し当てていく時に、支柱にベースに対して曲げの力が掛かって直角が保てません。
ベースの材質にアクリルやベークライト等の、金

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3Dプリンター製ミニボール盤の製作記【3】全体の構造と軸の送り機構

3Dプリンター製ミニボール盤の製作記【3】全体の構造と軸の送り機構

ここからは具体的な設計について書いていきます。
いきなり余談ですが、モデリングは3DCADのDSM(デザインスパークメカニカル)でしました。3DCADを使うのは初めてでしたが、結構早く慣れることができました。最初は知名度で勝るFusion360を試しましたが、馴染めませんでした。あの”拘束”がどうも・・・。

◆全体の構造とサイズ
さて、軸の送り機構と昇降機構を含めた本体部(タイトル写真の部分)の

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3Dプリンター製ミニボール盤の製作記【2】全体的な構成

3Dプリンター製ミニボール盤の製作記【2】全体的な構成

構想の続きです。なんだかんだ言っても、どんな機構にするか考えている時が一番楽しい説ありますね。

◆軸の送り機構
さて、3Dプリンターで送り機構を作ることにして、どんな機構にするかですが、スライド機構としてオーソドックスなアリ溝式にしました。断面が台形のヤツですね。理由は、軸ブレ精度的に、軸を手で動かしてガタが感じられないレベルを目指していたのですが、私の持っている趣味レベルのFDMの3Dプリンタ

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3Dプリンター製ミニボール盤の製作記【1】製作動機と仕様決め

3Dプリンター製ミニボール盤の製作記【1】製作動機と仕様決め

◆はじめに
工作好きにとって憧れの道具のひとつにボール盤があります。
「材料の狙った所に垂直に穴をあける」のは、やはり手持ちドリルでは無理です。それに、実際にはそれほど使用頻度は高くなくても、置いておきたいんです(笑)
でも工作室や倉庫があるならまだしも、一般家庭の部屋にボール盤を置くのは現実的ではありません。
そこで、ミニサイズのボール盤が欲しい、となるのですが、主に基板用のが市販されてはいます

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感動的3Dプリントタイムラプスの撮り方 #3 【実践編】

感動的3Dプリントタイムラプスの撮り方 #3 【実践編】

前回までのことができていれば、あとはカメラの電源を入れて3Dプリンターを動かせば、基本的には自動で写真が撮れます。でもタイムラプス撮影は長時間掛かるので、その間安定した写真を撮ることがポイントになってきます。私は写真に関して初心者で、カメラに詳しい人にとっては当然のことかもしれませんが、実際に撮影してみた結果の注意点を書きます。キーワードは「固定」です。

■ポイント1:カメラが動かないように設置

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感動的3Dプリントタイムラプスの撮り方 #2 【準備編】

感動的3Dプリントタイムラプスの撮り方 #2 【準備編】

(2020.8.16 更新:Amazonリンクの貼り直し、最後の動画を追加。)

今回は、3Dプリンター自身にシャッターを切らせる仕組みをつくる所までを説明していきます。

■カメラ関係の準備#1で書いたように、リモコンを使ってシャッターを切れるカメラとリモコンが必要ですのでこれらを用意します。
カメラは、一眼レフやミラーレス一眼、高級コンデジなら大抵外部リモコンが接続できるか無線リモコンが使える

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感動的3Dプリントタイムラプスの撮り方 #1【導入編】

感動的3Dプリントタイムラプスの撮り方 #1【導入編】

■はじめに以前から欲しかった3Dプリンターを例の給付金で手に入れ、一通りネット上の造形データをプリントして楽しんでいました。
それにも少し飽きてきたある時、YouTubeである3Dプリントのタイムラプス動画を見かけました。今までにも、プリントしている様子を撮って早送り編集した普通のタイムラプス動画は見たことがあったのですが、その動画は海外の、別次元のキレイな動画でした。この動画には余計なものが映っ

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