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#265 親の介護⑰

こんばんは フミオです。

こんなに長く親の介護について、書くことになろうとは!正直、思っていませんでした。今日も続きの3日目を書こうと思います。


■自分の勤務先の有料老人ホームを選んだこと

 運よく、私の勤務先は有料老人ホームを運営していました。そして、特定施設入所者生活介護の合わせて運営するカタチをとる混合型の施設であったので、癌という疾病を患っていても、排尿以外は全て自立はしていった母親は、介護保険の申請というッ続きの必要がなかったことです。

勤務先を選んだ一番の理由は、母親を特別扱いをして欲しいと思ったわけではなく、働くスタッフを信頼できていたことです。信頼とは、私が間違ったことをしようものなら、「フミオさん」と指摘してくれるスタッフであることは日頃の仕事の中でよくわかっていたからと、その中で「安心して親を任せることができました。」

そして、母親が亡くなった後、有料老人ホームへの見学や問い合わせをもらい説明をご一緒させて頂くご家族には、「私の母親もここで看取りました」と付け加えています。

■選んでよかった光景

 母親が病状が進み体調を崩した際に、施設の職員が受診に付き添ってくれました。病院の待合で診察を待っている際に、施設の職員(同僚)ですが、
「○○さん、大丈夫?」と熱で震えながら車椅子に座る母親を後ろからハグして、接してくれた光景がありました。

一人っ子で男性の私には、そんな思いも想像できませんでした。しかし、母親にハグをして、言葉をかけてもらい落ち着くようにしてくれた瞬間は、私の存在の有無に関係なく、その職員が無意識にとった行動なんだな~と今でも感謝しかない光景と思っています。

ちょっと、私の思いを書きすぎてしまいました。今日書きたかったことです。有料老人ホームを選んだ理由です。先ほど書いた「自立」していたことで介護保険の手続きができなかった以外についてお話します。

■余命宣告をうけたこと

 有料老人ホームを利用した理由は、母親の主治医より「余命半年」と宣告されたからです。半年の期間で何ができるか?を考えた時に、母の病状に応じて、その時々で対応ができるサービスを提供できることでした。

介護保険施設を利用するより、サービス提供を選ぶことに裁量が私たちにあったこと、介護保険施設を選んでいたら「今」という時間を無駄にして母親も私たちも苦痛を受けることを覚悟するしかなかった。

入所一時金(介護前払い金)も懸念されることでしたが、父と母が作ったおお金で対応できました。しかし、月々の利用料金は、介護保険の自己負担がなく自立での利用料金で対応できたので、母親の年金と父親の遺族年金と私が足りない分を補てんすることで対応できました。

この考えに至ったことは、がんという疾病に侵され余命を宣告されて、生きる時間にやるべきこととお金についての計画ができたことです。

■今日のnote

 がんという病気は、2人に1人が患う疾病とわれます。また、医療の進歩とそれに伴う平均寿命の伸びは、がんという疾病は、高齢者の病気にしたと思っています。

そして、母親の介護を考えたときに、介護と病気に対してできる期間がきまることは決断と覚悟ができたので、私には「がんも悪いことばかりではない」と思います。余命宣告の期間がはっきりしたこと。

とnoteしていますが、この気持ちになったのも落ち着ついて考える期間があったことと、東日本大震災の直後で、TVでもとキャンディーズの田中好子さんの死がTVで流れていたこともあったかもしれません。

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