見出し画像

#267 親の介護⑲

こんばんは フミオです。

今日は、母親の闘病生活を繰り返し、その中で、間接的に聴いた話題をnoteします。
今でこそ「褒め言葉」として受け取れますが、聴いた時は、「嫌な気持ちになった」ことについてです。

■妻から聴いて、退院にまつわる話
 腎瘻という不便さを抱えながら概ね自分の身の回りのことができていた母親。そして、余命を告げられ、自宅生活から私の勤務先の有料老人ホームへ生活を変え、徐々に定期受診だけではなく体調を崩し都度の受診を繰り返し
発病からの何度目かの入院。

さらに、自分をしっかりコントロールできた母親がナースステーションに看護師の見守りを受けたり、ベッドを壁付けにされ転倒しないようにされるようになりました。

そんな中で、いつ退院と言われても(できるようになっても)対応できるようにしていました。既に、余命も告げられている母です。体調が落ち着けば病院は退院ということになります。

「もう退院いつでもしていいですよ」と言われたら、すぐ退院をします。(仕事柄、病院の困りごとも、対応もしっかり理解していました。家族の困りごともよく理解してます)お話があれば、次の日には、退院ぐらいの対応をしていました。

妻がこんなことを私に話ました。
「自分の親だから、すぐ退院できるんだよね」って病院の看護師さんが言ってるようだよ。聴いた瞬間は「?」となりました。

■「自分の親だから、すぐ退院できるんだよね」の意味
 聴いた瞬間は?マークでした。妻の説明によると、病院には妻の看護師友だちがいて、その友だちから聴いた教えてもらったとのことです。内容は、

私が施設に勤務しているから(概ね病院から退院の際は、ゴタゴタしてスムーズにいかない)自分の親だから特別扱いしてすぐ退院、受入れがでるんだよね。

ということらしいです。因みに、その友だちの病院の看護師たちの話としてらしいです。今でも、妻から聴いた時に、「怒りというか、そんな目でみられていたんだ」と気持ちになりました。妻もその友だちには、事情というかこれまでの経過を説明したようなこといってましたが・・・・。

まッそう感じるよね!って私も病院の看護師さんの気持ちもわからんでもなかったです。

■父親が倒れたときの体験から
 父親が倒れて、そのまま亡くなった。あの時の体験、母親と倒れた直後から亡くなるまでの7日間は、この業界にいても父親の病気のこと、退院後のこと、介護のことを知らずただただ時が過ぎ、病院から言われるままでいた
あの体験。

言ってしまえば、何も知らない家族なら仕方がない状況です。それは、父親の時のように何もしてこなかったら、同じことを今回の母親の時も繰り返していたでしょう。

しかし、父親の介護保険制度が始まる前、障害者施設に勤務していた、あの時から10年間、医療と介護を病院と制度をガチガチにやってきたお陰で、母親の時には、ポンコツになっていましたが、どのような対応ができるかは、母親、妻、こども、同僚などに確認して準備をしてました。

身内だから、鈍る判断もあります。しかし、それを含めてあらゆる可能性を考えと、母親と自分たち家族が「ズルい」利用も、母親や家族が「苦しむ」ようなことはしない。

しっかり、マネジメントしての入退院とケアにつなげる結果でした。

■今日のnote
 この介護・医療の業界にて、自分がしている仕事やサービスについて、具体的に、現実的に、医療や介護のサービス提供を使う、利用する方がいたら
誰よりも使い方について説明できるようにのは当たり前だと思います。

それが、自分の身近な人間に使えないなんて!と私は思うんです。病院の看護師が噂した「自分の親だから、すぐ退院できるんだよね」は今は誉め言葉と思っています。医療と介護で在宅へ、適切な方向へ少しでも支援する積み重ねの結果です。

自分の売っているサービスをうまく説明できない、使えない人ってどうなんだろう?と思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?