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COLORS 2024 Spring 出展者紹介⑤ やまのこ製本店 辻田さん

 文庫本をハードカバーに作り直してくるサービスがあることを知ってまず最初に思い浮かんだ作品が「つむじ風食堂の夜」(吉田篤弘著)でした。
 繰り返し読んだこの作品はもうどこか自分の頭の中だけで映像化ができていて、僕の作品じゃないのに、自分の作品を紹介するように人に薦めてしまう作品のひとつです。

 夜。それも月明かりに照らされて少し明るい夜、をイメージした色味を布表紙にし、表紙を開いたところにある見返しの色は月を意味する黄色を。やまのこ製本店の辻田さんと打ち合わせをしながら改装を進めていただきました。作者でも編集者でもない自分がこうやって1冊の本に向き合えるのは貴重な経験でした。

 さて、今回のCOLORSではこの「文庫本をハードカバーに仕立て直す」ワークショップを開催します。ご自身の手で自分好みに改装します。
 個人的にはすでに「ことり」(小川洋子著)、「水辺にて」(梨木香歩著)、「センセイの鞄」(川上弘美著)、「差異と反復」(ジル ドゥルーズ著)などなど、ハードカバーに仕立てたい作品の候補はいくつかあってワークショップに参加する気満々ですが、みなさんはいかがでしょうか?
 定員が6名と少人数開催なので、ぜひお誘いあってというよりは、お誘い合わずにおひとりでこっそり本を持参して頂いて、当日その場で出会った人たちや持ち込まれた本たちについて話が盛り上がるといいですね。(こんなこと言っててまったく定員に達しなかったらどう責任をとっていいかわかりませんが)

 ハードカバーに仕立てるワークショップ以外にも「気軽な本づくり」のワークショップもあります。まずは手始めにという方はこちらをお勧めします。



WS①「気軽な本づくり」
開催日時 5月17日(金)13:00-14:00
所要時間 約45分程度
定員6名
参加費 1,000円
持ち物 なし
講師 やまのこ製本店 @yamanoco_books

<コメント>
「難しそう」「細かそう」となかなかハードルを感じる本づくりですが、簡単につくる方法もあるんです。
今回はブルーノ・ムナーリさんの読めない本のオマージュとして考えた、軽やかな一冊をつくりながら、紙について本について知ってみましょう。
知ってみると楽しくて新しい扉がひらきますよ。



WS②「文庫本をハードカバーに仕立て直す」
開催日時 5月18日(土)10:00-15:00
所要時間 約4時間(お昼休憩を除く)
※お昼時間1h休憩があります
定員 6名
参加費 6,000円
持ち物 文庫本
講師 やまのこ製本店 @yamanoco_books

<コメント>
持ってきていただいたお気に入りの文庫本を、布製のハードカバーの本へと仕立て直しをします。文庫本をいちど解体し、お好きな色や組み合わせでしおり紐や花布をつけ機能的に使い勝手をよくしたり、選んでいただいた表紙布を使って、自分の手でお好きな装丁に仕立てていきます。ハードカバーの本がどうつくられているか本の構造もわかりやすく、製本が初めてというかたにとってもオススメです。


WSへのお申込みの際は「お名前」「参加人数」「電話番号」「メールアドレス」をお送りください。
下記メールアドレスとインスタDMで承ります。
Mail noboruto.kamibako@gmail.com
instagram COLORS(@colors.call







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