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記憶を、そっと抱きしめる

narukkkoさん、こんにちは。

暦では秋が訪れ、朝や夕暮れには涼しさを感じる瞬間も増えてきましたね。

いかがお過ごしでしょうか?

前回は、まさにずっと心にとどめておきたくなるような美しい空の写真と、「記憶」というテーマをいただき、ありがとうございました。

自然の中にあるひかりって何であんなに心をつかまれるんでしょうね。特に、朝や夕暮れ時の、刻々と変わりゆく風景は。

まさに、私もどう記憶と付き合っていこう…と考えながら、夏の日々を味わっていました(narukkkoさんからいただいたテーマが、ちょうど私自身の心の動きと共鳴していて、なんだか心強かったです)。

時には、記憶を抱きしめる日があってもいい

今年の夏は、故郷の家族にとって大きな決断が一つありました。

それは、家を手放し、新しい生活を始めるということ。私の故郷は雪深くて、歳を重ねていく家族が一軒家に住み続けるのはなかなか大変なんですよね。

「家族が、より今の状態にフィットした生活にシフトするのは喜ばしいことだなぁ」と思う気持ちと、「小学生〜高校生の期間を過ごした実家がなくなるのはとってもさみしいなぁ」という気持ちの間で揺れ動いていました。

陽の光がたっぷり入る窓際で本を読むのが好きだったこと。庭で夏の風を感じながらバーベキューしたこと。家を出た後も、帰るたび自分の心がほどけて、力をもらっていたこと。

そんな記憶のかけらたちが自然と浮かび上がってくる心と、「とはいえ自分が向き合えるのは目の前のことだし、過去を向きすぎるのは良くないよなぁ…」という考えとの間でグルグルしていたところ、たまたまこちらのドラマのエピソード1を観ました。

亡くなったかつてのパートナーが大切にしていたスポーツカーで、思い出を振り返ったり、心の中で対話をしている主人公。そして、その主人公の過去も含めて愛している現在のパートナー。

主人公の心や、現在のパートナーとの関係性の変遷に触れ、「時には現在の日常から離れて、大切な記憶をそっと抱きしめる日があってもいいのかなぁ」なんて感じました。

過去を大切に思う気持ちも、今の自分の一部。だったら、それも含めて丸ごと認めて、愛していくことができたらいいなぁと。

そう考えると、心も体もすーっと楽になったような感覚です。このテーマは、揺れ動きながら、まだまだ向き合い続けていくことになりそうです。

こころの海へ、ボトルメッセージを送る

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「心を動かされる言葉や風景などと出会ったとき、どんなことをしていますか?」という問いもいただいていましたね。

素敵だな…と感じた言葉をメモしたり、風景を写真におさめたりしているのですが、手元にメモやスマートフォンがなくて「あぁ〜」と残念に思うこと、私もあります…!

ただ、記録できなかった風景ほど、ふと記憶として蘇ってくることもあって不思議だなぁと感じます。

メモや写真に残せたものも、心に思いっきり吸い込んで刻みこんだものも、ボトルメッセージのようにこころの中の海へ漂っていって、また必要な時に岸辺に上がってきてくれるのかもしれないですね。

秋のたのしみ

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さて、もう少しで9月。少しずつ秋の色合いが濃くなってきますね。

narukkkoさんは秋は好きですか?

私は学生の頃は夏が終わってしまうのが悲しくて(北海道の夏、本当に一瞬なんです…!)苦手でしたが、大人になってからはすっきりと高い青空や、自然が繊細な色合いの変化を見せてくれる秋が大好きになりました。

今年は詩の朗読会をしたり、山歩きをはじめたりしたいな、なんて思っています。

narukkkoさんは今年の秋、どんな風に過ごされていきたいですか?ぜひ聴かせてくださいね。

このしずかな場所、喫茶utsurohiでnarukkkoさんの言葉に触れられること、とても楽しみにしています。

今日の飲み物:アイスラテ
今日のBGM:「The Lost and Found / Gary Clark・John Carney」


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