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「やらない」と決断する勇気

こんにちは。
ネパールで、子育てをしながらコーチングをお届けしている森田愛です。

前回の記事で、私自身がコーチングを受けた時のビジュアライゼーション・ワークの中で
1歳の娘が登場し【受胎告知】をしてくれた、と言う話を書きました。

今日はもう一つ、私がコーチングを通して、「やらない」という選択の重要性を感じたストーリーをお届けしたいと思います。

妊娠が発覚してから、私はずっと酷いつわりに悩まされていました。

一日中身体はだるいし、常に何か食べてないと吐き気がする“食いづわり”の症状が激しく、
一日に何回も「何か食べ物ないかな…」と冷蔵庫を開ける自分に、ほとほと嫌気がさしていました。

そして、精神面においても、何に対してもさっぱりやる気が起きないどころか、
いつもの自分では考えられないほどネガティブ思考に陥っていて、
もう自分は何をやっても上手く行きっこない、と感じる毎日でした。
(ホルモンの威力ってすごい・・・)

でも一方で、やらなきゃいけない事は沢山あるわけで。
例えば、私が当時受けていたオンライン講座の授業や課題、
コーチングの資格の勉強などなど、
一度やると決めた事をを思うように出来ない自分に対して、
「つわりを理由にしてるけど、ただのさぼり癖じゃないの?
 本当はただ、やる気が足りないだけ」
と自分を責める日々が続いていました。

そんな時にコーチングを受ける機会があり、
何に対してもモチベーションが沸かないこと
やらなきゃいけない事が何も出来ていないこと
そしてそんな自分を責めていること
などをコーチに話しました。

コーチと会話する中で、コーチは私に「お腹の胎児のエネルギーを感じてみてください」と言いました。

コーチ:「そこで何が起きていますか?」
私:「・・・ 一人の人間が作られています」

コーチ:「それを言葉にしてみて、今あなたはどんな気持ちですか?」
私:「・・・ 人生にこれより大事なことなんてない、と胎児が言ってる気がします」

コーチ:「That’s so beautiful…本当にそうですね」
(↑英語でコーチングを受けているので、一部意訳してます)

そんなやり取りを重ねるうちに、私はほとんど自分でも意識しないうちに、
コーチにこんな事を言いました。

「私自身が掲げる目標は、今は重要ではない、という気がしてきました。
 この胎児を大事に育てることが、今の私の一番のプライオリティです」

そう言った時、そう“言い切った”自分に対して、
心がすごく軽くなるのを感じました。

今の自分のプライオリティは胎児を育てる事。
他の一切は二の次で、今は、出来ないことはやらなくてもいい。
と自分の中で意志を持って「やらない選択」をしたことで、
やらなきゃいけない、でも出来てない、と自分をがんじがらめにしていた自責の念が外れ、心がとてもスッキリしたのです。

これまでは「やりたくても体調が悪くて出来ない」と、何となく言い訳がましく回避していたことを、
自信を持って「やらない。何故なら、今の私のプライオリティを別にあるから」
と自分自身に言える気持ち良さ。

私自身もそうですが、多くの人はきっと常日頃から数々の「やらなきゃいけない」プレッシャーと戦っていると思います。

「やる」という選択肢も勿論大事ですが(それがないと、永遠に行動を起こせないですからね)
時には「やらない」という選択肢を、自分が納得して選ぶ。
それがどれだけ自分の心理状態に影響するかを改めて感じたのでした。

やるもやらないも、選択するのは自分。
「やる」という選択肢も、「やらない」という選択肢も
同じぐらいの意志と心持ちで選べば、両方とも気持ちがいいものです。

そして、自分一人ではなかなか到達出来なかった「やらない」という決断を
自然な形で無理なく後押ししてくれたのも、やはりコーチングの力だなと思います。


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