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どぼん、ゆるゆる、ゴールデンウィーク。

ゴールデンウィーク後半。妹家族が遊びに来た。我が家の双子の娘たちと、妹の息子は同い年なので、いつも三人で仲良く遊んでくれる。わたしもかわいいかわいい甥っ子に会えてルンルンなひとときを過ごせた。

子どもたちが遊んでいるあいだは、妹とわたしでおしゃべりに花を咲かせるのがいつものこと。買いこんだハーブティーをここぞとばかりにいろいろ開け、新しいフレーバーを楽しみながら、話題をあっちこっちへ飛ばす。

「ちなみちゃんはさ、ちゃんとしてなくても、一見ちゃんとしてるように見えるのがいいよね」

妹が放ったひと言が強烈に刺さった。「ちゃんとしてなくても」って、さすが実妹。言うねえ。けれど、まあそうか、と変に納得した。

そのとき、わたしのマグカップには、ルイボスティーのティーバッグが入ったままだったのだ。

もう、めんどくさいから……。

妹にローズヒップティーを淹れてあげたため、ティーポットがふさがっていた。もう一つティーポットを出せばよかったのだけれど、どうしようもなく面倒だった。

えーい、マグカップにティーバッグ入れたらええやん。おまけに引き上げるのも面倒だったのでそのまま飲んでいた。仕事中もたまにこういうことをしている。

身内しかいないからと、本性が出てしまっている。取り繕わなくていい関係性の人間だけで集まると、どうもいけない。

ありがたいことに、なぜかわたしのことを実際よりも「きちんとして」いるように見てくださる方が多い。「丁寧やねえ」「ちゃんとしてるねえ」と言われることがあって、とてもとても申し訳ない気持ちになる。ほんとうは、ティーバッグ入ったままなんですが、と思う。

ということは、ふだんのわたしはかなり取り繕って生きているらしい。言い訳をさせていただけば、取り繕うのもわたしなりの気遣いの一種である。ひとさまには丁寧に、心を尽くして接したい。それに、いつもはわりとこまごま動いているつもりだ。

でも、どこへも遠出しない今年のゴールデンウィークは、ずぼらなわたしでいようと思う。シャワールームの大掃除をしようと意気込んでいたけれど、しなかった(しなさいよ)。

ティーバッグをどぼん。シャワールームはまた明日。ゆるゆるの長期連休もまたいいじゃないか、と開き直っている。


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