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トレード戦略 - 買いの定石 -

囲碁をはじめとする頭脳ゲームには定石(=昔から研究されてきた最善とされる一手)が存在する。どんな難題でも定石に当てはめれば最適解を導き出すことができる。そして、トレードにも定石が存在する。

トレードで勝つ最善の方法は「定石を知り、定石に当てはまるパターンをじっと待ち、時が来たら買いを入れる」。ただ、それだけだ。

本記事では「買いのタイミング」の定石について解説する。


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待つことの大切さ


多くのトレーダーはトレードしていないと気がすまない。数日間トレードをしていないと不安になる。結果、曖昧な根拠のもとでトレードボタンを押してしまう。

一方、優れたトレーダーは、勝てる場面でのみトレードする。彼らは「買うタイミング」に全神経を注いでいる。そこに曖昧さは存在しない。

悲しい事実を一つお知らせする。勝てる場面はそうそう来るものではない。レアケースと言ってもいい。つまり、トレードで勝つための最重要スキルは、勝てる場面に出くわすまでじっと待つことだ。

それを忘れるべからず。
それではさっそく、買いの定石を紹介しよう。

① カップ・ウィズ・ハンドル


基本説明


カップ・ウィズ・ハンドルは、米投資家のウィリアム・J・オニールが提唱したチャートパターン。コーヒーカップのような形をしていることからカップ・ウィズ・ハンドルと呼ばれる。

カップ・ウィズ・ハンドルは以下の順番で完成されていく。

  1. 上昇する

  2. 利益確定の売りが発生する

  3. 大口投資家が買い始めることで上昇へ転換する

  4. 直近高値まで上昇する

  5. 利益確定の売りが発生する

  6. 直近高値まで上昇し、その後急騰する

エントリーポイント


エントリーポイントは、カップ・ウィズ・ハンドル形成後に、直近高値を更新したタイミングである。ただし、そのタイミングで出来高が増加していることを確認しよう。カップの底から直近高値の値幅分の上昇が期待できる。


② ブレイクアウト&リターンムーブ


基本説明


「抵抗線を下から上に抜けるタイミング(ブレイクアウト)」は、買いのエントリーポイントとしてよく知られる。しかし、ここで買いを入れるのは早すぎる。ブレイクアウト後にずるずる下落するケースが頻出するからだ。なぜか?

ブレイクアウトしたタイミングは、市場参加者がトレンド転換を意識する。しかし、まだ確信を持てていない不安定な状況だ。このような状況下では、ブレイクアウト後にずるずると価格が下落していくことが多い。

最も安全なエントリーポイントは、ブレイクアウト後の反発(リターンムーブ)を確認することだ。確認後、直近高値の更新を確認してから買いを入れる。

  1. 抵抗線を下から上にブレイクアウトする

  2. 抵抗線で反発(リターンムーブ)する

  3. 直近高値を超えて上昇

エントリーポイント


エントリーポイントはブレイクアウト後にリターンムーブし、直近高値を更新したタイミングである。ただし、そのタイミングで出来高が増加していることを確認しよう。


③ MACDのゴールデンクロス


基本説明


ゴールデンクロスとは、「長期の移動平均線」を「短期の移動平均線」が下から上に突き抜ける現象のことであり、上昇トレンドのサインとして広く知られている。

しかし、移動平均線を使ったゴールデンクロスの上位互換が存在する。それがMACDを使った手法である。MACDは移動平均線よりも格段に早くトレンド転換のタイミングを知ることができる。

MACDは二本の線(MACD、シグナル)で構成されている。基本的に、MACDの表示機能はどんなチャート分析ツールにも備わっている。あなたの分析ツールでも探してみてほしい。なお、MACDにはいくつかのパラメータが存在するが、最も一般的な以下の設定をお勧めする。

  • 短期EMA:12

  • 長期EMA:26

  • シグナル:9

 ※ EMA:指数平滑化移動平均線

  1. MACDがシグナルを下から上に突き抜ける

  2. 価格が上昇する

エントリーポイント


エントリーポイントは、MACDがシグナルを下から上に突き抜けたタイミングである。ただし、そのタイミングで出来高が増加していることを確認しよう。


定石は随時追加していきます。
本記事は以上になります。


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