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スペイン|フェリペ2世2エスクード金貨(コブコイン)


表面:戴冠の盾の紋章
裏面:十字の紋章
直径約26mm
重量約6.79g

フェリペ2世は神聖ローマ皇帝カール5世とポルトガルのイザベルの子で、継承によってミラノ、ナポリ、シチリア、ネーデルランド王に即位しました。

(スペイン王 フェリペ2世)

新大陸の殖民地からは相当量の貴金属が流入して、広大な領地からの税収入でスペインの黄金時代に君臨した偉大な王になります。

フェリペ2世の治世下では、カール5世(カルロス1世)時代のものが踏襲されました。

「エスクード」は、『Scutum』が語源で「楯」を意味します。

これはスペインの大型銀貨の貨幣単位で金貨にも用いられました。

スペインのエスクード金貨は、通称「COB MONEY」と呼ばれております。

イスパニア語では「Cabo de barra」つまり「延べ棒からの切片」と呼ばれた、仕上げをしていないコインのことで新大陸のイスパニアの殖民地で発行されたと言われています。

今回ご紹介する金貨はフェリペ2世(在位1556~1598年)統治の時代にスペインで発行されました。

イングランド女王メアリー1世と結婚期間中、共同統治者としてイングランド王フィリップ1世(Philip I)の称号を有していました。また、1580年からはフィリペ1世(Filipe I)としてポルトガル国王も兼ねました。

スペイン帝国・スペイン黄金世紀の最盛期に君臨し、絶対主義の代表的君主の一人とされています。

ヨーロッパ、中南米、アジア(フィリピン)に及ぶ大帝国を支配し、オスマン帝国を退けて地中海の覇権を取得して勢力圏を拡大しました。

更に、ポルトガル国王も兼ね、イベリア半島を統一すると同時にポルトガルが有していた植民地も継承し、「太陽の沈まない国」と形容されるほどスペイン帝国の黄金期に君臨した偉大な王様です。

妻メアリー1世の死後に同時代のライバル、エリザベス1世に求婚するも断られてしまいました。

(エリザベス1世)

アルマダの海戦ではエリザベス1世率いる英国に敗戦し、スペインはこれを機に凋落していきます。

1715年に有名な魔の海域バミューダトライアングルで金銀財宝を積み航海していた船団が沈没しました。

近年米国フロリダ州沖で発見され、沈没したスペイン船団から総額100万ドル以上の財宝が見つかり、多くのコブコインが同時に引き上げられました。

コインは発見者や博物館などで分配、保管され一部の物が鑑定を受けた状態でコイン市場へと流入しています。

このコブコインは
①希少性
②グレード
③歴史的ストーリー
の点でも申し分ないです。

特にアメリカでは非常に人気で、ハイグレード品はかなりの高値で取引されていますので、今後に期待できますし今が仕込み場だと思われます。

値段は上昇してきておりますが、まだまだ安く入手可能な状態です。

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