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『箱男と、ベルリンへ行く。』

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脚本家いながききよたかによる、『箱男』ベルリン映画祭参加トラベルライティング。
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記事一覧

『箱男と、ベルリンへ行く。』(十四)

『2月17日、長い一日 あるいはわたし達の「マジカル・ミステリー・ツアー」』(5) 今日は2…

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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十三)

『2月17日、長い一日』(4) コレを書き始めたのは……、と、あらためて、サイトを確認して…

cogitoworks Ltd.
2週間前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十二)

『2月17日、長い一日』(3) 長い一日を書くのも、これで三回目、早く長い一日を終えたいで…

cogitoworks Ltd.
3週間前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十一)

『2月17日、長い一日』(2) そういえば、何回目かに、靴について書きました。 靴を何足持っ…

cogitoworks Ltd.
1か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十)

『2月17日、長い一日』(1) 気付けば10回を重ねました。こうなったらいつまでも続けていた…

cogitoworks Ltd.
1か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(九)

『2月17日、朝。おれ、もつか?』 「せっかくベルリンに行ったんだから、それについて書いて…

cogitoworks Ltd.
1か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(八)

「ストライク・ジャーマニー」(2) 唐突に、ここで『箱男』の話をしたいと思います。 小説『箱男』には段ボールを被って街を徘徊する男が登場します。 箱を被ること、それがなにを意味するのか、すでに様々なところで語られている、「見る=見られる」という関係からの逸脱です。 この社会は、我々が完全なる客体であることを許しません。見ていると同時に見られている参加者たらねば社会の構成員として見なされません。わたし達はつねに、視線をさらし、視線にさらされています。それが社会に登録される宿

『箱男と、ベルリンへ行く。』(七)

『ストライク・ジャーマニー』(1) こうして、ベルリンにたどりつき、宿に収まったのが、夜…

cogitoworks Ltd.
1か月前

『箱男と、ベルリンへ行く。』(六)

・『ベルリン第一夜、なんかこわいようなところだがん』 我々を乗せたエールフランス航空機…

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2か月前

『箱男と、ベルリンへ行く。』(五)

・『小説「箱男」、ないし、安部公房について』 ベルリン行のあれこれを時系列に沿って書い…

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2か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(四)

・『シャルル・ド・ゴール空港のエスプレッソ』 トランジットはシャルル・ド・ゴール空港で…

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2か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(三)

・『14時間座りつづけることに耐えること』 私のフライトは、羽田からシャルル・ド・ゴール空…

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2か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(二)

・『何をお召しになりますか?』 さっそく話はベルリンに飛びたいのですが、その前に、洋行に…

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2か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(一)

・『シナリオライターと映画祭』 私がシナリオを書いた映画『箱男』が、ベルリン国際映画祭から招待を受けたのです。 ベルリナーレ・スペシャル部門でワールドプレミア、つまり世界で初めての上映が行われる手筈です。観客の前で、自分が書いた作品が、初めて公開される、しかもおおきな国際映画祭の舞台で……。なんとしても、参加したい。 しかし、脚本家が映画祭へ行くことはマレであります。 国内で言えばシナリオ賞にノミネートされたときのみでしょうか。海外に至っては、シナリオ賞がある映画祭だ