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本日はお日柄も良く・・・

「お見合いしよっか」

先日、ふらっと立ち寄ったマックで
ぼくたちは突発的にお見合いをした。

「あのう、ヨメさんのご趣味は・・・?」

「ふふ、わたくし、お料理を少々・・・」

「おぉ、お料理ですか!素敵ですねぇ」

「うふふ」

「ふふふ」

「それでは、次郎さんのご趣味は・・・?」

「はは。ぼくは、珈琲を嗜んでおりまして」

「まあ、珈琲。素敵なことですね!」

「いやあ、そんなこともないですよ」

「うふふ」

「ヨメさんは、好きなアニメなどは・・・?」

「まあ、アニメですか?そうですねぇ」

「ふふふ」

「やはり、ちいかわ・・・ですかね」

「ちいかわ!ぼくも好きですよ。奇遇ですねぇ」

「あら、そうなんですの。うふふ」

「ふふふ」

「そういう次郎さんは、どんなアニメを?」

「ぼくは、ジョジョですね、ええ」

「まあ、まあ、まあ」

「女性にはウケが悪いかもしれませんが・・・」

「あら、そんなことありませんよ」

「そうなんですか?」

「わたくし、先生がとても好きですのよ」

「先生?」

「岸部露伴(きしべろはん)先生です」

「ああ!ああ!ああ!」

「とても格好いいですわ、先生」

「魅力的ですよね。実写ドラマ化もするほど」

「そうですのよ。映画化も果たしましたし」

「ルーヴルにも行ってしまいましたね」

「そうなんですの。ルーヴルですのよ」

「あっはっは」

「うっふっふ」

「失礼。意外と、気さくなんですねヨメさん」

「あら、そうですか?うふふ」

結婚しましょう!

嫌ですわ

「なっ、なぜですか?こんなに通じ合ったのに」

「あのねぇ次郎さん、早すぎますわよ。
さっきお見合い始めたばかりでしょう?」

「おかしいなぁ、もう温まったと思ったのに」

「もっとこう、順序ってものがあるでしょう」

「お見合い→意気投合→結婚。完璧ですよね」

「あらいやだ次郎さん。
店員さんが固まっていますよ」

「おっと、これは気付かなかった。
店員さん、注文の品をありがとうございます」

「うふふ。さあ、食べましょう」

「そうですね。いただきましょう」

春の陽気のせいなのか。
お見合いしよう!って気持ちに
駆られるときってありますよね。

楽しいお見合いでした。

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