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最強のダイエット

ぼくたち夫婦は、思いのほか健康だ。

いいや、少し違うな。
ぼくに健康要素はほとんどない。
嫁ちゃんの存在そのものが健康要素なんだ。


ハッキリ言ってぼくの生活は最悪だった。

いや、当時のぼく的には最高だったんだけど
第三者から見るとやっぱり最悪の部類だろう。

あれは、ぼくが社会人になったばかりのこと。

・夜更かし
・一日四食
・間食し放題
・外食し放題
・野菜食べない

こんな感じで、睡眠時間は3~4時間だし
食べたいときに食べたいものを食べてるし
友達と焼肉とか飲み会とかしまくってるし
しかも野菜が好きじゃないから、食べない。
ある意味夢のような堕落生活をしてました。

そういえば同じような生活をしていた友達が
二十代で痛風(初期)になっていたような…。
当時は痛風の恐ろしさを知らなかったけども
今となっては絶対に、絶対にかかりたくない。

そんないつ痛風になってもおかしくない生活。
暴飲暴食の極み、自堕落の権化、ただの馬鹿。
でも、当の本人は枷が外れたように生き生き。
今まで親に縛られていた鬱憤の反動なのかな。
とにかく毎日が最高に楽しく生きていました。

月日は流れ・・・
ぼくの体はすくすくと横に成長しました。
どこに出しても恥ずかしくない(恥ずかしい)
ワガママボディが仕上がったのです。

「うーむ、これはヤバいかな・・・」

ぼくの体重は二十歳の頃から15㎏増量。
少し走ると体の肉が揺れる気がします。
いや実際揺れていたんでしょうけども。

この頃のぼくは夜食にカップラーメンを食べ
さらに残り汁にご飯を入れて食べるのが日常。
デブエリート街道を真っすぐ歩んでいました。

でも運動習慣があったのが唯一の救いで
カロリーを定期的に発散していたためか
健康診断で引っかかることは皆無でした。

しかし、それでも15㎏アップという現実。
これは私が私に警告を鳴らした瞬間です。
(やばいなぁ、ダイエットしようかな)。

ぼんやりとしたダイエットの決意なんて児戯。
そんなぬるい気持ちでダイエットできるなら
世の中の人はダイエットで苦しむことはない。

分かっているけど自分にどうしても甘いぼく。
夢の自堕落生活に適応した体を甘やかす日々。
このまま行けば間違いなく、病気待ったなし。


そんなときに嫁ちゃんと出会いました。

嫁ちゃんと外食して驚いたんですけど
めちゃめちゃ野菜を食べるんですよね。
むしろ肉料理をあまり食べてなかった。

なんだろう、ヘルシー女アピールなの?と
生活だけでなく性格もねじ曲がったぼくは
そんな嫁ちゃんの食生活を穿って見ました。

そんなある日。
嫁ちゃんはお弁当を作ってくれました。
これが、まあ、美味しいこと!
不覚にも感動してしまいました。

「何これめっちゃ美味しい!君が作ったの?」

どうやら嫁ちゃんは料理スキルが高めの様子。
一度だけでなく何度もお弁当を作ってくれる。
しかもどのお弁当も美味しい。更にヘルシー。
だってほとんどサラダが付いてくるんですよ。
そしてこれが、当たり前のように美味しい!

やがて同棲するようになったぼくたち。

それから毎日
嫁ちゃんが美味しい料理を作ってくれました。
野菜多め、やさしい味わい、パンチも効いてる。

当時のぼくは家庭料理が外食に勝てるワケない!
と本気で思ってました。

でも、どう頭をひねってみても
明らかに嫁ちゃんの料理は美味しすぎる。
下手なチェーン店では太刀打ちできないレベル。

はっと気付きました。
神は目の前にいたことに。


月日は流れ・・・
ぼくの体は生まれ変わりました。
食生活の改善と、夫婦の適度な運動習慣。
そしてなにより嫁ちゃんと一緒に居る癒し。
徐々に、少しずつ、余分な肉が落ちていく。
体重は二十歳の頃に比べて+5㎏にまで戻る。

あの暴飲暴食でだらしないワガママボディが
「次郎さん痩せてますね」と言われるまでに。

なんということでしょう。
労せずして健康的なダイエット、完遂です。

これはもう最強のダイエットと呼んでも
過言ではないレベルの偉業ではないのか。
そんな思いを記事にしたためたのでした。

結論:
最強のダイエットに必要な要素は嫁ちゃん


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