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夫婦のスキンシップ

私は他人に触れられるのが好きではない。

幼少の頃から、他人に触れられると
ゾワッと、怖気おぞけが走るのである。

だから床屋さんで髪を触られるのも嫌だったし
同性の同級生にケツを触られようなものならば
容赦なく蹴り飛ばしケンカに発展していた位だ。

さて、他人に触れられるのはイヤだけど
異性の事は触りたいという謎な思考回路。
それが思春期の私であった。面倒くさい。
触ったら触ったで慣れない刺激に辟易し
(やっぱり触るんじゃなかった)などと
自己嫌悪に陥ってしまう、実に面倒な男。
なんというか、欲望と行動が一致しない。

そんなわけで異性と付き合うことがあっても
平常時はあまりスキンシップを取らなかった。
それが原因かどうか分からないけど振られる。
そんなことを何度か繰り返して生きていた私。

そんなときに出会った嫁ちゃん。

この女は初手からグイグイ来てびっくりした。
スキンシップが過剰ともいえるほど過剰な女。
正直なところ、ちょっと苦手なタイプだった。

でも話は妙にウマが合って、会話がたのしい。
なんやかんやとスキンシップ多めで付き合い
気付いたら嫁ちゃんとの触れ合いは好感触に。
どうやら私は嫁ちゃんに変えられてしまった。

いつしか「この人となら触れ合っていたいな」
とまで、思うようになってしまっていたのだ。

夫婦のスキンシップで好きなのは『握手』だ。
ドライブ中は空いた左手でガッチリと繋ぐし
就寝するときも寝つきの良い嫁ちゃんの手を
ごそごそと探して手を繋ぐ。感触が最高すぎ。
お互い手汗をかかないタイプなので、ずっと
手が痛くなるまで繋いでいるのが恒例儀式だ。

一方嫁ちゃんが好きな夫婦のスキンシップは
『ケツ揉み』だ。大きな声では言えないけど。

これがちょっと厄介で、家の中だけではなく
外出先でも容赦なく揉んでくる。正気なのか。
ショッピングモールなど人の多いところでも
この嫁ちゃんは関係なしに揉みしだいてくる。

「おまわりさん助けてください!チカンです」

「何言ってるの夫くん、夫婦だからセーフよ」

こんなやり取りを毎回外出先で行っている。
「家の中ならいくらでも揉んでいいよ」と
何度も言っているが全然聞いてはくれない。
そんなに揉んで楽しいものとは思えないが。

・・・

私と嫁ちゃんは一緒にいる時間が長い。
一日のうち3~4時間は顔を合わせて
話をしたりスキンシップをとっている。

それが仲の良さに繋がっているのかと思うけど
なにしろ他の家庭がどうなっているか不明だし
気軽に聞けるような話題ではない。

そこでnote。そこでサークルである。

夫婦のスキンシップはどの程度なのか。
旦那のケツは揉みたくなるものなのか。
私はそんな所がとても知りたいのです。

最後に
今でも私は、他人に触られるのは好きではない。
でも嫁ちゃんに触られるのは好きになりました。


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