2024.01.02 新しい視点

 今日は弟の友人がコーヒーを淹れることを趣味として、それを今後しtごとにしていきたいということで、自分でハンドドリップしたものを飲んでもらおう的な会を開くということで呼ばれてきました。

 そんなに大々的な会というわけではなく、知り合いだけを呼んで、違う種類の豆を同じハンドドリップで入れて豆の違いによる飲み比べをしたり、同じ豆でもハンドドリップとエアロプレスでのテイストの違い、また、ドリッパーによるテイストの違いなどを味わいました。また、参加している方にカフェで実際に働いているプロの方もいてその方に実際入れてもらうという機会もありました。正直そこまで仰々しいものではないと思って参加したら、かなり本格的で。それもそのはず。その子のお姉さんは焙煎士として働いていてその人が実際に焙煎した豆も飲み比べをしました。今回飲み比べたのは全て浅煎りで、どちらかというとフルーティさを強く感じるような豆で。そのフルーティさもシトラス系のものとベリー系のものとがありました。普段から自分もそういった豆を好んで入れているのでいつもと同じかなと思って入ったものの全くテイストが違くて。その違いが何からきたものなのか。ということを自分なりに考えてみた結果新しい視点がたくさん得られたので書いていこうと思います。

 まずは挽き目の粗さの違い。たまたま使っていたグラインダーが自分のものと全く同じだったので数値を比べることでそこは容易に比較することができて。僕が普段挽いている粗さに比べると、今日は若干粗めに設定されていました。これをハンドドリップでやると、目が粗いぶんお湯がドリッパーを抜ける速度が上がり、ドリップにかかる時間が短くなるという特徴があって。それによってテイストはどうなるかというと全体的に抽出度合いが甘くなるので、どのテイストも弱くなる印象です。もちろんそれに比例して嫌な酸味とか雑味も出にくくなります。僕のは細かく挽いているのでその分酸味も含めて全体的にテイストが強く出てきます。どちらの方がいいかと聞かれるとなかなか難しいけれど、こればっかりは好みなので。僕はやっぱり嫌な酸味、雑味になる一歩手前のしっかりとした酸味が感じられるテイストが好きなのでこういったドリップをしています。

 そしてもうひとつが、ドリップの仕方。つまりどのような湯量と豆の比率で、どのようにお湯を落としているか、ということです。僕はさっきも触れた通り、しっかりとテイストが出て欲しいので、蒸らしの時間もしっかりとって、お湯も全体にまわしかけるようにしてゆっくりと入れています。しかし今日はどちらかというと全体にかけはするものの、端まで全部というわけではなかったし、お湯を入れる速度も自分の速度と比べると結構早かったように感じます。また豆とお湯の比率も自分のものよりお湯の量が多い比率でした。そういった部分の違いがかなりテイストに出ていたように感じます。やっぱり粗い挽き目に加えてお湯を入れる速度が上がれば、ドリップのお湯の落ちも早くなっていきます。だからこそ、テイストが弱く感じることがあって。それの方が飲みやすいと言えば確かにそうなんだけど、やっぱり豆のポテンシャルとしてはもっとあるんじゃないかなと思ってしまったりもするわけで。なかなか奥が深い上に正解がないからこそ難しい。

 そしてもう一つ。今日その珈琲をやっているこの実家は日本料理屋ということでお父さんがこんな話をしていて。「コーヒーと食事のマリアージュっていうのはないのかな。」その方は食事と一緒にコーヒーを楽しむっていう新しい形を作ることはできないか。あるいは日本料理の中にコーヒーというものを何かしらの形で活かすことはできないか。という新しいことを考えていました。自分が考えているのは今まであった、コーヒーと軽食、あるいはコーヒーと甘味の組み合わせ。コーヒーに合うデザートといいつつ、そのデザートが主役になってしまわないように。その塩梅を考えるばかりで、新しいことへのチャレンジという感じではありませんでした。そういったことまでは考えたことがなくて。でも、それはまた僕がやりたいこととは違う方向性ではあるものの、すごく面白いことだなと考えて。「誰もやったことのない新しいことをやってみよう」というのはすごく日本人的な考え方だなと思ってて。これは以前参加したキングコングの西野亮廣さんの講演会から得た知識とも繋がっていて。日本人ってすごく新しい物好きな文化というか。でも海外って投資家の思考がすごく根付いているから、新しいものというよりも信用に足るものへの絶対的な安心感みたいなものがあって。長い目で見ていくと、システムとして集客をできる方法や展開を考えていく必要があって。そう考えていくと、目新しさということ以上に、安定した質の高いものということもすごく大事であり、また軸としていく何かが絶対的にないといけないということも感じてて。だからこそ僕は今、珈琲にこだわりたいという軸だけではあまりにもろく、細すぎるからこそ、それ以外の何か軸を得るために何か模索をし続けて、チャレンジをし続けるしかないってことで。そのために、明日からはトースト(食パン)について自分で模索していこうと思っています。実際に自分で焼くのか。あるいはどこかと提携をしてそこのものを出していくのか。そこから考えるべきなんだろうけど(経営者目園としては)まずはその難しさとか深さを自分自身が知るためにも作ってみようっと思っています。

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