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生活は続いている

勝山市にケアが必要な避難者を受け入れる福祉避難所がオープン。
すでに8名が、輪島市の福祉避難所より移動されました。



ここでの目標は、
生活環境を整えて心身共に回復し、前向きに考えられる力、本人が元々持っている力を引き出すこと。

一生暮らす場所ではなくいずれは輪島へ帰ったり、もしくは別の場所へ移動されることになるでしょう。






ここはどこなのか、なぜこんな所にいるのか
よく分からない方も複数名いらっしゃいます。
地震のことも覚えていない。

「ここはどこ?」
「福井県の勝山ですよ」
「はあ、、、、。なんでここにいるんだか」
「大きな地震があってね、、、」

「ここに輪島の人もいるの?」
「いますよ。」
それを、どこかホッとした表情。

同郷の人と来た安心感。






どういうわけかここに入れられた!!!
うちが一番!うちへ帰る!!
いつ死んでも後悔ない。
でもここへ来たことが1番の後悔!!!
と怒っているおばあちゃん。

この避難所で快適に過ごすことなんて
望んでいないだろう。
この方のためにと思ってこちらがやっていることも、押し付けのようにも感じてしまいモヤモヤ。

家のこと、家族のこと、、、
同じ話を何度も何度も繰り返す。
山奥の一軒家。集落の一番上にあって、自分たちで食べる分は自分で作る。

穏やかな時も、怒っている時も
うちが一番、と同じ話。
そこまでうちが一番と思えるって羨ましい。


穏やかにニコニコ話してくださっている時
いつもの話の中に

「いつ死んでもいい。ここで死んでもいい。
でもお骨の一部はうちへ持っていってほしい」

「秋になると柿もみかんも沢山なる。
遊びに来てください。」





100年以上生きてきた中に
勝山や私たちという存在が現れて、
想像もしなかった物語が待っているのだと
ふと思いました。


当たり前だった日常にはもう戻らないかもしれないが
生活は続いていく。

今後どうなるのか先が見えない状況ですが
変化しながらも少しずつ進んでいるのだなと感じた今日この頃です。

日向ぼっこ

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