今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/4/2 #139
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
自分の仕事柄、著作権や契約関係のニュースには敏感になってしまうのですが、『烏は主を選ばない』についての著作権トラブルは、放送前に解決して良かったです。権利関係は、些細な思い込みが、大きなトラブルに発展することも珍しくはありません。今回の関係各位の苦労は容易に想像できる一方で、会社としての「評価」に繋がらない仕事だったかと思います。しかしながら、コンテンツビジネスは、こうした縁の下の力持ちで成り立っている業界です。関係各位には「お疲れ様でした」と言いたいです。
NHK、新アニメで著作権の問題発生も解決 原作小説をもとに制作も漫画版の表現が判明 文藝春秋と講談社&両著者が理解し許諾
放送前に決着がついて良かったです。アニメの制作過程で気付かれて、きちんと権利と向き合う姿勢は正しいです。何となくごまかして展開しても、視聴者には分かってしまうのが常。コンテンツビジネスの要は権利の運用にあるので、トラブルには真摯に対応する必要がありますね。
ラオックス、IPと中国ネットワークを活用したキャラクタービジネスを本格展開。アニメ流通のREMOW社と業務提携
今回の業務提携は、REMOWがどれだけの権利を保有しているかに掛かっていると思いますが、会社のHPを見てもよくわかりません……。もうちょっと時が経てばはっきりとするとは思いますが。
2024年、 日本のアニメがマーケティング界の台風の目になる理由
「米Z世代の42%がアニメを毎週視聴する一方、ミレニアル世代は25%、X世代は12%」とは、驚きの結果です。若い世代になるにしたがって、アニメを視聴する習慣があるので、米Z世代以降のα世代にも期待です。
第1回 アニメ業界の働き方に関するアンケート 結果レポート
全体的には「低収入・長時間労働」ではあることは間違いなさそうです。賃金についても、男女間の差は少ないものの「体力的には劣ると思われる女性のほうが長時間労働をしている割合が高くなっています」といった傾向もあり、シビアな現実が浮かび上がってきます。
TBS、2024年4月からアニメ放送枠拡大 木曜深夜は2時間4番組
「JNN系列の全国同時放送で、5つのアニメ枠を設ける」とのことで、TBSグループ全体でアニメに注力されていますね。当然ながらキー局は、他局のアニメ番組に投資するのは難しいので、自局系で枠を広げて投資をするしかありません。この傾向は今後も続くことでしょう。
スカパーJSAT、新会社スカパー・ピクチャーズを4月1日付で設立 アニメを中心とした映像コンテンツの企画・製作投資・販売および周辺事業を推進
スカパーも伊藤忠商事もアジアが強いので、他のアニメ権利ホルダーとは異なる動きができるかもしれません。ライセンスして終わりではなく、現地でも日本同様のコンテンツ展開ができると、日本のアニメも一つ上のレイヤーに行けると思います。
長編アニメ革命が世界で進行中? 新潟国際アニメーション映画祭から見えた潮流
ユニークなアニメがたくさん集まった映画祭だったようです。自分も知らない作品が多かったです。アニメもまた映画の一種である限り、ただ楽しいだけであるはずはありません。喜怒哀楽が含有されているのが、作品というものですね。
アニメのすべてが、ここにある。「AnimeJapan 2024」総来場者数は132,557人*!
前年比132%とのことで、完全に展示会系のイベントも復活です。来年も開催が決定しており、更に来場者数を伸ばすかもしれません。来年も期待です。
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