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ブレイキングダウンは「強さの再設計」が迫られている

昨日のブレイキングダウン7でおこなわれたメインイベント、啓之輔VSジョリーを観て以来、何となくモニョっています。

両者が噛み合っていない凡試合の末に、共に余力を残したまま判定決着。
デイリー・スポーツのニュースにもなっています。

自分の中で引っ掛かっているのは、4人のジャッジはジョリー。視聴者のジャッジだけが、啓之輔となっている点です。

朝倉未来は「これがMMAなら啓之輔選手だけど、キックルールなので被弾率をみてジョリー選手だった」と理由を説明。
僕もジョリーの方が前に出ていたので、どっちかと言ったらジョリーかもしれないなぁ……と思いつつも釈然としません。啓之輔はジョリーの攻撃を徹底的に潰していたからです。

前日の記者会見では、キャリアも年齢も下なのにも関わらず、ジョリーは啓之輔を挑発しまくります。完全なヒール役です。視聴者の多くは、啓之輔の勝ちを願っていたと思います。

ところが凡戦の上に微妙な判定。視聴者以外のジャッジすべてがジョリーに付けたので、『ジョリー判定勝ちにネット騒然「何で?」「おかしいだろ!」』というニュースになった訳です。

「プロと素人の見方は違う」という意見も正しいとは思います。また視聴者は啓之輔ひいきなので騒いでいる面も否めません。
しかし、最大の問題は「分かりやすい強さの設計」がグラついているからでしょう。

視聴者は今回のジャッジに納得していません。不信感さえあります。おそらくこうしたことが続くと、視聴者離れにも繋がります。

1分1ラウンドで、思い切り打ち合って最強を決める。
明瞭なコンセントです。

ところが実力者同士だと、たった1分だと不完全燃焼になるケースもあります。共に有効打がないまま、余力を残したまま判定。
選手も視聴者も納得していないのにも関わらず……。

今回のメインイベントである安保瑠輝也VSシリル・アビディのように、1分3ラウンドにしたり、はっきり差がない場合は無理やりシロクロつけずに「ドロー」というジャッジにしたり、ブレイキングダウンは「強さの再設計」をするタイミングに来ているように思います。

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