フォーカシング⑬〜残念な気持ちにやさしくする
走れ!【フリーカウンセラー】
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※ひえぇ
フォーカシング
からだで感じるものに付き添い、言葉にすることで気づく体験のことです。
1度フォーカシングセッションをしたことがある彼女から連絡があったのは、1ヶ月前でした。
「杉のさんにお聞きしたいことがあるのでお時間いだけませんか」
これはカウンセリングの依頼ではないのかな。
わたしに興味があるから経験談を聞きたいのか、それとも働き方を相談したいコンサル的なことなのかと思いました。
でも、わざわざ時間を作ってまで会うということは、それ以上のなにかがあると感じました。
「お会いしましょう」
カウンセリングはもうここから始まっています。
会って話すまでの間に、こちらがお願いしなくてもなにを話そうかと考えてもらうことになります。
頭で考えなくても、ぼんやりとしたなにかは動いているでしょう。
彼女に会うのは1年以上ぶりでした。
その間の様子を話され、わたしのことも聞かれたのでお話ししました。
それは互いに近況を語り合うだけの時間でした。
フォーカシングに入るきっかけは、彼女の口からとある感情が出たタイミングでした。
では、からだに意識を向けてみましょう。
こんなかんじでフォーカシングは始まります。
最初は、のどの辺りになにかある感じだというフェルトセンス(からだで感じるもの)を言われました。
それに付き添っていくと、今度はお腹の辺りを手でさすりながら、ここになにか感じるとおっしゃいました。
それは、からだに沿って縦になった円柱だと教えてくださいました。
わたしは鉄の硬いイメージがあったので、それはどんな重さなのか尋ねました。
うーん、だんだん細くなっていきます、
今はトイレットペーパーの芯くらいになった、
もっと細くなっていく、
あ、消えてなくなりました。
そこでフェルトセンスはなくなりました。
なくなったあとのからだの感じを聞いてみました。
「なくなって残念な感じ」
残念な気持ちになったのですね。
では、そのなくなったものはあなたにとってなにでしょうか。
「こだわり」
そう言われると今まで話されていた様子より、もっともっと昔まで遡ることになりました。
彼女の長年の経験から得た「こだわり」を、新境地で手放すことを「残念」に思う気持ち。
どちらも選べないし、どちらも必要。
どうしたらいいでしょうね。
「こだわり」は手放すのではなく、必要のないときはちょっとここで待ってて、と置いといてもいいかも知れませんね、背中辺りに。
そうお伝えすると彼女はご自身の背中に腕を回し、「そう、ここがいいです」と笑顔でおっしゃいました。
そして、
「わたしはわたしで良いのですね」
とご自身で答えを見つけられました。
そうですね、じぶんで感じるもの、じぶんの口から出た言葉はいちばん信じられるものです。
わたしはフォーカシングで寄り添ったまでです。
でもお役に立てれたということだったので、この時間はカウンセリングとしました。
じゃあ、クライエントさんが役に立たなかったと思ったらカウンセリングではない、とは言いません。
なにを目的とするか、どこに着地点を置くか、それを探る作業なのです。
あなたは?
あなたはどんなことで「じぶんはじぶんで良い」と感じられますか?
よろしければわたしに教えてくださいね✨
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