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休職中の過ごし方&復職への不安克服法

念願の休職生活が始まったものの、意外と「何をしたら良いかわからない」と困っていませんか?

今日は、心の不調で休職したかたに向けて、休職中の過ごし方と復職のタイミングの決め方について、私の体験をお話します。 
 

まずは心ゆくまでしっかり心身を休めようと、毎日のやることなどは特に定めずに過ごしていました。
ただ、昼夜逆転をしてしまうと健康から遠ざかりますし、生活リズムを壊してしまうと元に戻すことが大変なので「朝起きて夜寝る」ということだけは守っていました。

「失敗したな」と思っているのが、休職中に資格試験を受験したことです。
「勉強しなきゃならない」ということが重荷になり、なんだか気持ちが休まりませんでした。 
 

試験が終わってから、ようやく本当の「休職期間」に入ったように思います。
その本当のお休みを1ヶ月ほど過ごしていると、だんだん「することがない」「手持ち無沙汰だな」と感じるようになってきました。

もともと完璧主義で、何かしていなければならないという思考が強い性格もあり、日中の時間を持て余すことが「辛い」と感じる期間もありました。

このような気持ちが大きい場合は、思い切ってメンタルクリニックのリワークに通ってしまったほうが、気持ちは楽なように思います。
実際私もリワークに通いながら過ごした休職期間もありました(この時は病状があまりにも重かったので、自分の意思ではなく主治医の指示です)。

リワークでの学びは大きかったですし、通ったことに後悔はありません。
長く休職期間が取れそうなときは、リワーク参加も過ごし方の選択肢に入れるべきです。私は休職期間が2年間あった際に、リワークに8ヶ月間ほど通いました 
 

休職期間が4ヶ月と短かったときは、日中することをひたすら模索しました。
ペーパークラフトや料理、散歩など、あらゆることをやってみて、その日記や行動ログをつけるなどしていました。

「それでも暇!」という段階でやっと「もう復職しても良い状態ってことなのかな」と思い、復職時期について上司に申し出をしました。
病状がさほど重くなかったので、主治医には事後報告。
病状が重い方や復職に主治医の許可が必要な場合には、主治医とよく相談をして、主治医から許可をいただきましょう。 
 

さて、ここからは復職へのプレッシャーとの戦いが始まります。
休職期間がまだまだ残っていて復職の時期も決まっていないのに、それでも復職への不安が強いかたもいらっしゃるでしょう。

不安は行動することでしか克服できません。

心の状態が良い方向へ向かうような行動をしていただきたいです。
休職に入ったばかりであれば、たっぷりの睡眠や日中の散歩。栄養たっぷりの食事などが大切。
「朝起きて交通機関に乗って、街中まで行ってコーヒーを1杯飲んで帰ってくる」というような活動もひとつです。

十分に休息が取れて、心身がすっかり回復しているのであれば、復職の調整をする。

「他人からみてくだらないこと」でも、自分の気持ちが穏やかになることはとても大切な行動です。
ぜひ休職期間を通して、自分のご機嫌が取れる活動が何なのかを明確にしてみてください。 
 

4回休職している私でも復職前は毎回緊張感でいっぱいですし、「大丈夫かな」「また体調崩して休むことになったらどうしよう」など、ネガティブな考えでいっぱいでした。
もう「そういうもの」だと思いましょう。
休職明けに緊張やプレッシャーがない人などいません。 
 

いざ復職したら、絶対に頑張りすぎないこと。
「自分は復帰したばかりなのだ」ということを肝に銘じて、力を出しすぎないようにブレーキをかけながら過ごすことが重要です。

私は、仕事には60%ほどの力で取り組めるのが理想だと思っています。
残りの40%の力で、家事や趣味など、プライベートなことに取り組みます。
ライフワークバランスを意識することはとても大切です。

周りの目が気になるかもしれません。
でも安心してください。
他人は他人のことなどそんなに気にしていません。
みんな自分の面倒を見るのに手一杯です。
「誰も自分のことを気にしちゃいない」と割り切れると良いですね。 
 

長い人生の中のほんの数ヶ月〜数年の休職。
頑張りすぎず、自分としっかり向き合う期間として、ゆっくりと過ごしてくださいね。 
 
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