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元グランドスタッフがゲーム会社のリクルーターへ転身した話

こんにちは。cocone v note編集部の飯田です。
私は現在、cocone vでデザイナーの採用担当を行っています。
前職は、韓国の航空会社のグランドスタッフとして約5年半働き、ご縁があって現在に至るのですが、よく同僚や友人から「航空業界からなぜこの業界へ?」「そして何故採用担当へ?」と聞かれることも多くあります。

今回の記事では、ゲーム会社はもちろんリクルーターとしての経験もなかった私のバックグラウンド、そしてこの仕事をする上で大切にしていることをお伝えしていきます。


憧れの語学力を活かせる職場へ就職、コロナ時代、そして転職

私は福岡の高校を卒業後、大阪の大学にて韓国語と韓国文化を専攻し、4年間、どっぷり韓国について勉強しました。
大学時代の経験や学び、幼少期の海外生活を活かせるお仕事をしたいと考え、新卒で韓国の航空会社に就職し、関西国際空港で勤務していました。

グランドスタッフ時代、韓国の仁川国際空港での研修にて撮影した一枚

グランドスタッフのお仕事
・チェックインカウンターでの搭乗手続き業務
・到着後のお客さまや受託手荷物のケアを行う到着業務
・全ての空港業務が円滑に進むために、各主要空港や機関とのパイプ役となる統括業務

...など、様々な業務を経験させていただきました。

韓国の航空会社でしたので、社員も韓国の方が半数以上。
社内で使う言語は日本語と韓国語が半々といった環境の中で、学生時代に培った韓国語を遺憾なく発揮しながら働くことができ、とても成長する機会が多い職場でした。

毎日刺激的で楽しく働いていた中、2020年、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックが起きました。
空の道も閉ざされてしまったため、私たちは必然的に休職状態に追い込まれました。
私が在籍していた会社は早い段階で運航を再開したのですが、当時の乗客数は一桁。
便数もピーク時は1日に8便ほどあったものが、再開時点で1ヵ月に2便と、とても満足に働ける環境とは言えませんでした。

当初は政府からの経済的支援もあり、金銭面では何とかなったのでもう少しだけ待ってみようという希望を持ちながらアルバイトをして全面再開を待っていました。
しかし、ふと、このまま時間ばかりが過ぎてもったいない…と思い始めました。同時に、いつかは福岡へ戻るつもりでもあっただったため、この機会に航空業界以外で経験を積んでみるのもありではと思い、転職を決意しました。

リクルーターとしての新しいキャリアの形成

私の当時の転職の軸は「人と関われる仕事」「地元福岡の企業」「できるなら韓国語を活かしたい」の3つ。
それに当てはまる会社を見つけ、最初に応募してご縁を頂いた会社とお仕事が、cocone vの採用アシスタントというポジションでした。

採用アシスタントとして中途で入社はしたものの、ゲーム会社は初めてですし、採用業務はもちろん、オフィスワークも初めて。
全てが初めてのことだらけで、まさしく右も左も分からない状態で業務に慣れるまでとても時間がかかったのを覚えています。

アシスタントとして、まずは採用としてどんな選考課程を踏むのか、書類選考の回し方など、当たり前に身に着けるべき基礎知識を徹底的に叩き込むことから始めました。

そこから数ヶ月後にリクルーターとしてお仕事を始めたのですが、まず初めにデザイナーの新卒採用を担当しました。
前年実施のベースに加え、「私が学生なら、こういうところが気になるだろうな」という目線に立って、説明会の内容をより学生に寄り添ったものにしてみたり、cocone vならではの「人の良さ」を感じてほしいという思いから、デザイナーと私で、トークセッション形式に行うQ&Aのコーナーを取り入れてみたり、試行錯誤をしながら準備を進めました。
結果として昨年よりも多い8名の優秀な学生を採用できたので、採用担当としてのデビュー戦としては、自分でもはなまるをあげられる結果だと思います。現在、内定者インターンとして頑張っている姿をみると、とても誇らしいです。

24卒の新卒採用説明会の様子

また、新卒採用に関連して、入社まで日が空いてしまう新卒内定者へのケアの一環として、定期的に内定者面談を実施しており、入社前の近況把握や、入社前の不安解消の時間として、ざっくばらんにお話する機会を設けました。

これも私が新卒だったらそうしてほしいな、という思いから始めた施策になります。
少しおせっかいかもしれない、と多少の不安はあったのですが、実際学生より「こういった時間が過ごせて、とても楽しいし、会社の近況などを知ることが出来て良い時間になっています!」との声を貰ったので、やってよかったな、と感じています。

アシスタントからメインリクルーターとなって分かったことは、採用担当者だけでは応募者にとって最適な採用活動はできないということです。

あるカジュアル面談の際、デザイナーさんご自身が「資料作成したので、カジュアル面談の時に使いたいです!」と提案してくださり、面談者の方にとってより理解や共感が深まる時間を提供することができました。

私一人で資料を作成して、面談者の方に伝えるといったことも可能ですが、やはり現場のデザイナーが自らの体験談を交えながら話すことで、より共感度高い面談になるため、現場との連携は必要不可欠になります。

cocone vには「各個人の仕事だけでなく、チーム、そして会社のために」という意識を持っている方が多く、そんな現場の方々と連携を密にすることで、より良い採用活動に挑戦することができたのではないかと思います。

全く異なる業界にいたからこそ、私なりの採用スタイルができている

現在の仕事は、私にとって新しい経験の連続でもあり、グローバルな環境だからこそ前職の経験を活かせる場面も多いため、その組み合わせで私なりの採用スタイルを形成できていると思います。

前職のスキルが活かせているお仕事の1つに、就労ビザ取得のサポートから来日後の生活環境を整えるまでのサポートがあります。
cocone vは海外からのご入社の方も多くおり、入社支援のためのVISA申請や航空券の手配、更には福岡でのお部屋探しなど、生活環境を整えるサポートも会社で行っています。

初めて日本で就業する方がほとんどなので、仕事に慣れるかどうかといった部分はもちろん、日本での生活基盤をきちんと整えられるのかという部分は一番心配になる部分です。
もちろん、一人ひとり出身地やバックグラウンドが異なりますので、今までの知識を総動員して、それぞれに寄り添った対応を心掛けています。

日本での生活準備に必要な書類の確認など、時にはそこまでやってくれるの?と思われる対応もしているのですが、初めての海外での生活で頼れる日本人は唯一やり取りをしている私だけだと思っていますので、少しくらい過保護なのが丁度いいと思っています。

実際入社したメンバーから、親身に対応してくれたおかげで、生活環境も十分に整い安心して入社することが出来た、と感謝の声を聞くことができたので、一人ひとり親身に対応した甲斐があったと嬉しく感じています。

また、言語力を活かした採用活動も前職の経験が活かされていると思います。
私が中心として行った採用活動の例として、韓国の若手層をターゲットとした採用活動になります。

cocone vはグローバル向けにリリースするタイトルが多いことから、多様な視点を持った海外人材を積極的に採用していくことになりました。そこで優秀なデザイナーとエンジニアが多い韓国の若手層をターゲットに採用活動が始まりました。最初に行ったのは韓国の大学生向けの説明会です。

採用イベントを含む計4回ほどの説明会を全て韓国語で行い、韓国から入社したエンジニアやデザイナーを交え、内容も実務の面だけではなく、実際に日本に来て仕事をしてみてどうか、といった視点も交えながら実施しました。
全て韓国語での説明会実施は初めてでしたので、慣れないことが多く正直大変でしたが、そんな苦労が実を結び、現在までに優秀なメンバーを2名採用することができました。

前職で培った、多様性の大切さや理解という部分は変わらず、今後の目標としては、日本だけでなく世界から選ばれるような会社となるよう、韓国以外にもまずは英語を初めとする自らの語学力の向上や、各国の採用市場、文化的背景の理解に努めて、今後のグローバル採用に向けた取り組みを行っていきたいと思います。

「会社で一番、必要なおせっかいができる人」でありたい

採用育成チームとして、私は人を採用し、活躍してもらうまでをサポートするのがミッションだと思っています。
そこで常に意識しているのが、少しばかり「おせっかい」でいるということ。
「自分だったらしてほしいだろうな」と思うことを相手にもするということです。

必要なおせっかいの例として、メンバーに対しては、業務以外の場でも会話をするようにしています。
ミーティングの時間を設けて話すことももちろん大事なのですが、私はリラックスした状態から生まれる会話を重要視しています。

業務以外の時間を使ってフランクな会話を交わすことで、メンバーの内面性を知ることができますし、部署が異なるため、お互いに壁打ち相手にもなっているのではないかと思います。
メンバーも会話を通じてガス抜きができ、スッキリした状態で業務に臨むことが出来ると思いますし、私もそこから採用や入社後のオンボーディングに繋がるヒントを得ているので、関係性構築だけでなく、業務的な面でも一役買っているところがあります。

また、応募者の方に対しては、少しでもリラックスしてお話いただけるように、本題に入る前に簡単なアイスブレイクを挟むことを心掛けています。
私自身もお話する際は緊張しますので、私もそうなんですよ、と共感をしています。自己開示をしつつ共感することで、ある程度の緊張や警戒心を解き、より本音でお話ができるからです。

そのため、面接や面談においては、皆さんが何を仕事にしたいのか、何を叶えていきたいのか、ひとりひとりに寄り添ったキャリアが描けるように、再認識していく時間だと思っています。

もし選考にてご縁がなかった場合でも、私たちとの会話を通じて、「気づくことのできなかった自分に出会えた」、「cocone vの面接で話ができてよかった」と思っていただけるように、一問一答のお話ではなく、そうした経緯は何故、どうしてそう想われたのか、など、ひとつひとつ詳細にお伺いしています。

前職は、限られた時間の中で相手に合った最善のサービスを届けるため、常に何が最善かを考えてお仕事をしていたこともあり、今でも同様に、相手にとって最善の対応をすることで、メンバーが活躍できたり、応募者が結果的に良い就職活動ができる一助となるようにしています。

最後に

私は前職のグランドスタッフとしての仕事も大好きでしたが、コロナ禍、転職という決断をしていなければ、このような経験はできませんでしたし、何よりも素敵なcocone vのメンバーに出会えていなかったと考えると、この道を選択して後悔はないです。

選考中に対応したメンバーから「飯田さんがいるからこの会社に来ました!」「想像以上に良い会社ですごく楽しいです!」と言われるとすごく心があったかくなりますし、採用にキャリアチェンジして良かったな、と感じます。

ユニークなバックグラウンドを持っているメンバーが活躍して、より良いクリエイティブなサービスをお客様に提供できるよう、私は採用担当者として日々努力しています。
cocone vの思いに共感して、これから一緒により良いものを作っていきたい、会社と共に自らも成長していきたい、という思いを持った方と共に冒険していきたいです。


cocone vでは一緒に働く仲間を募集中です。

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