日光のルーツを巡る旅(9)
最終回は、勝道上人遷化のお話です。
仏岩
勝道上人は、817年、83歳で遷化され、仏岩で荼毘に付されました。
仏岩と呼ばれる起源は、女峰山・赤薙山の溶岩でできたと言われる断崖に、仏の姿をした岩が並んでいたことによります。
それが、地震により崩れて消失したのが今の姿です。
今では、下方の岩壁が削られたような場所に、梵天、帝釈天、四天王のうちの三体、不動明王の六体の石像が並んでいます。
開山堂
始めは、仏岩の上方(現在の家康公の墓の辺り)に埋葬されましたが、東照宮造営の際、開山堂が建立され、こちらに遷されました。
堂内には、地蔵菩薩と勝道上人とその十大弟子の木造坐像が安置されています。
お堂は、6間5尺(約12m)四方の重層宝形造り、つまり、真四角な建物です。
今でも、毎年4月1日には、ここで勝道上人を偲ぶ法要が行われています。
勝道上人の墓
開山堂の隣には、勝道上人とその弟子3人のお墓があります。
勝道上人のお墓は、五輪塔造りになっています。
五輪塔とは、5つの異なる形状が重なる形で、上から、「空」を表す宝珠形、「風」を表す半月形、「火」を表す三角形、「水」を表す円形、、「地」を表す方形、いわゆる「空風火水地」宇宙を構成する五大要素ですね。
ちなみに、わがキッチンカーには、五大を表すタルチョ(空=青、風=白、火=赤、水=緑、地=黄)をたなびかせています。
おわりに
「日光のルーツを巡る旅」に長らくおつきあいいただき、ありがとうございました。
個人的に調べた内容を基に書いたので、間違っている点もあるかも知れませんが、ご了承ください。
このシリーズで興味をお待ちいただき、日光で現地を巡っていただければさいわいです。
その時には、ぜひキッチンカーにもお立ち寄りくださいね。
(完)
全体をまとめたマガジンは↓です。
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