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素直とうのみ

私という人間を良く知る人に、
私ってどんな人⁇と聞いたら、
おそらく大半の人が【素直】
という言葉挙げてくれると思う。

それくらい、これまでの人生で
多くの人から、時には驚きをもって
この言葉を贈ってもらってきた。

そして、本当につい数年前まで、
素直であることは良いことで、
そう言ってもらえることは、
最高の褒め言葉くらいに思っていた。

しかし、ものごとには必ず陰陽がある。

素直であることは、人のいうことを鵜呑みにしてしまうという側面もある。

人に言われたことを、自分のフィルターで咀嚼せず、ベタベタと自分に貼り付けていたのだと気づいて暫くは、
おぞましさに身震いした。

だけどそれが、どうしたってフツーにしているとちょっとはみ出してしまう私が、この世界で生き抜くための生存戦略だったのだ。

ありのままの自分でいて拒絶される
より、“素直”に言うことを聞く方がずっと安全だったから。   

私が明るく素直な良い子でいれば、
お母さんはとても嬉しそうだったから。

こう書くと健気だけど、そして実際とても健気だけど、そうする方がずっと楽だったのだろう(無意識)。

小さな子どもにとって、お母さんは世界の全て。そこに安心していられることは何者にも代え難い。

そうして“素直”な私でいて生じる
命の声は、危険で人も自分も不快にする不協和音として、長きにわたり自分でも気づかぬほど奥深い場所に封じてきた(無自覚)

だけど気づいてしまった。
いや、やっと封じた痛みを抱きしめられる私に成長した今、気づくことになっていたのだろう。

長い間待たせたね笑

そうして、少しずつ封じた小さな私と対話するこの頃です。

いまだに素直とは言われるけども笑





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