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横浜を語る上で欠かせないFMyokohama

『どこのご出身なんですか?』

 実はこの質問……。
 答えに困る質問だったりする。
 いや、人によっては困らないと思うけど、ボクは困るのである。

 なぜか?

 例を挙げて説明するとボクの息子はたぶん困らない質問なのだ。
『どこのご出身ですか?』
『横浜です』
 そう。
 すぐに答えることができる。
 彼は神奈川県横浜市で生まれ、恐らくどこに流れることもなく神奈川県横浜市で大人になるからだ。

 しかしボクは違う。

 生まれたのは名古屋。
 父親がサラリーマンで転勤が多かったので、子供のうちから名古屋から千葉県船橋市、そして兵庫県西宮市へと移動している。最終的に流れ着いた土地が神奈川県横浜市というわけだ。

 つまりボクの場合、出身を聞かれたらどこを答えていいかが分からない。
 最近になって分かったことなのだけど、出身とは自分が育ったと思っている土地でいいそうで、その観点から考えると阪神ファンのボクとしては兵庫県西宮市出身と言わせてもらっているのだけど、一般的な解釈としては生まれた土地やふるさとのことを指す場合が多いので、ここに誤解が及ばないようにいろいろ言葉を付け加えて説明するのである。
『一応、生まれたのは名古屋なのですが、育ったのは西宮なので、西宮出身ということにさせてもらっています』
 もうこのくだり
 くどいことこの上ない。

 そういうわけでボクは出身を聞かれると困ってしまうのである。

 考えてみるとボクにとって『ふるさと』と言える場所はどこなのだろう……と思うことがある。
 小学4年生までしかおらず、現在は家族もそこには住んでいない西宮はふるさとではないような気がする。
 名古屋や船橋などは住んでいた記憶すらないし……
 思い出がある街。

 やはりそれは横浜なのかもしれない。

 じゃあ……横浜で語れることはあるのか……
 そう言われると語れないことはないんだけど、ちょっと弱い話しかできない。

 いや、弱いと思っているのは自分だけかもしれない。

 ずっとその土地に住んでいるとそこの良さというのは見えなくなってしまうからだ。
 ただ横浜に住んでいますと他県の人に言うと間違いなく彼らは桜木町などのみなとみらい地区を想像する。そして都会人のスタイリッシュな生活に憧れながら『いい所じゃないですか』と言うのだ。

 いろんなところで言い続けてきたことで、恐らく横浜市民すべてが同じことを言うと思うのだが……
 実は一言に横浜と言っても案外広いのである。

 ボクは静かでどこか一昔前のまだ都会ではなかった横浜の空気が残っている栄区エリアが好きだし、海が近い金沢区や磯子区エリアも嫌いではない。
 横浜市はどこのエリアにもそれなりに良さがあると思う。
 それってどこの土地でもそうなのかもしれないけど……。

 じゃあ、どこがいいの?

 そう聞かれると思わず言ってしまうのが江ノ島である。
 残念ながら江ノ島は横浜市ではなく藤沢市である。
 釣りが好きなボクはついつい海の近くにある何かを『良いもの』として人に紹介してしまうのである。

 横浜市……いや神奈川県の良さが知りたければ、一番いいのはFMyokohamaを聞くことである。
 リポーターのフジタくんが分かりやすく神奈川県の……そして横浜市の良さを教えてくれる。
 ちなみに他県で電波が入らないという人も大丈夫。
 最近ではわずか数100円払えばradikoというアプリで他の地域のラジオも聞けるのだ。

 ボクにとってふるさとの良さ……それは地元のFMラジオ局の放送なのかもしれない。

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